...自分は最早永久にこの類の――篇中に於いて最も日記らしい體裁を具備する――文章を公にすることがないであらう...
阿部次郎 「合本三太郎の日記 序」
...完全に具備するものに非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...そのうちで相当立派な成績をあげて学位授与に十分な資格を具備する人の数も増加するのは数理的に当然のことだからである...
寺田寅彦 「学位について」
...身心ともに過労に陥るのを気持の緊張のために忘却して無理をしがちになるから自然風邪のみならずいろんな病気に罹りやすいような条件が具備する訳かと思われるのである...
寺田寅彦 「変った話」
...以て完全なる大學の性質を具備するに至らむことを期せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...以て完全なる大学の性質を具備するに至らむことを期せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...みな具備することになります...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...己も亦何時にても馬鹿の仲間入りをするに充分なる可能力を具備するに気が付かぬものの批評なり...
夏目漱石 「人生」
...必ずしも音楽が具備する楽典の法則を...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...あらゆる情的要素を具備するが故に...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...これ豈格例ある官府の日記の資格を具備するとのならむや又建長二年十二月廿九日の條に所謂新造閑院殿遷幸之時...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...明晰なる理解力と紳士たるに必須の修養とを具備するに在りて...
原勝郎 「貢院の春」
...その後ち官家の制度も漸々(ぜんぜん)と具備するようになり...
穂積陳重 「法窓夜話」
...機会さえあれば優秀な科学をも造りだすだけの素質を具備するのである...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...だんだんと具備するようになってきたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
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