...良人(おっと)までを道具につかったり...
有島武郎 「或る女」
...道具に宿つておりサチを有する者が獲物が多いのである...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...そいで綿貫にはこないこないの噂あるのん幸いにこないな人道具に使(つこ)てる...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そして絹夜具に寝せていたゞいた...
種田山頭火 「行乞記」
...こういう装身具に用はないのである...
寺田寅彦 「柿の種」
...吟味役具にこれを諾して...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...懷疑論者の論議其者が已に幾多の概念や矛盾律や三段論法やを道具に使つて居る...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...たがいの援助を欠くときにいかほど不具に跛足になるか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...子供らがわれを道具にして遊ぶ間は...
中里介山 「大菩薩峠」
...食卓の上の金具に当ててシューッとすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな道具に使い得る利器なのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...単に下二句の感慨を引き出すための道具に過ぎざれば...
正岡子規 「人々に答ふ」
...入浴の具になるかはりに...
正宗白鳥 「水不足」
...ただ時々飼われて娯楽の具に備わるの一途あるのみ...
南方熊楠 「十二支考」
...玩具にまで何両という品が出来るのですかねえ...
水上滝太郎 「山の手の子」
...すべての人類をたちまち醜い不具にして...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...亂脈な武力の器具に...
吉川英治 「折々の記」
...不具になってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
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