...其程度の相違が余りに甚しいからである...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...けれども其に腹を立てたのは私の誤りで我ホトトギスの俳句の園を其程の荒蕪に任して置いたのは...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...其程(それほど)にしても...
永井荷風 「一月一日」
...身体(からだ)の方(はう)もまた其程(それほど)に寒さを感ずることが烈(はげ)しくなかつた...
永井荷風 「すみだ川」
...極めて困難なることは其程度である...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...其程、輕快な警句が躍り上る...
萩原恭次郎 「純情小曲集」
...其程の悲しみも子供の育つ勢には敵(かな)わない...
二葉亭四迷 「平凡」
...自分もいつか其程に擯斥(ひんせき)する恋に囚(とら)われて了ったのだが...
二葉亭四迷 「平凡」
...余処(よそ)は其程(それほど)でもない...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...其程支那に普通で因縁深い豕の事をマルコ・ポロがあれだけ支那事情を詳述した中に一言も記し居らぬ...
南方熊楠 「人柱の話」
...求刑ニ比シ軽キ刑ノ判決アリタルトキハ其程度ニ応ジ手数料ト同額以上倍額以下トス四...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...欧羅巴(ヨウロツパ)で最も贅沢(ぜいたく)だと云はれるノオルドの汽車も其程(それほど)有難い物とも思はれない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...初めに入つたキヤツフエ・ド・※ルは音楽が秀(すぐ)れて居ると云ふ事だが僕等には其程(それほど)よく解(わか)らない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...あの房やかな長い髪を本国の人は其程(それほど)誇りとも思つて居ないのであらう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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