...其文字次第で大分解釋が違うて參ります...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...鶏卵云々の一条は、其文字に於て、婆羅門神話的啓発説に似るも、実は、之によりて、所謂漂えるの状態を、形容せんと欲するもの、その牙(カビ)を含むと云える者は、国民神話の海洋的分子の一なりとす...
高木敏雄 「比較神話学」
...其文字は全く無意義の空文字となるのである...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...六朝人の書風の入つたと云ふことは、格別怪しむに足らぬ譯でありますが、唐の初めの人の書風が、大師以前、奈良の朝に入つて居ると云ふことは、あまり時代が切迫して不思議なやうでありますが、遣唐使などが隨分往來して居りましたから、早く來て居つたものと見えまして、養※(うがひ)徹定と云ふ人の舊藏で、今は西本願寺にある華嚴音義と云ふものは、日本で書いた字であると云ふことでありますが、其文字は、唐の初めの歐陽詢と云ふ有名な書家の書に似て居る...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...傾きかかった門の廡(ひさし)には其文字も半不明となった南畝の額(へんがく)が旧(きゅう)に依(よ)って来り訪(おとな)う者の歩みを引き留める...
永井荷風 「百花園」
...売薬の看板にさえ其文字を見るのみならず...
福沢諭吉 「新女大学」
...其文字を忌んで菊塢に作つたのだと云ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...若し其文字を知るたつきを得たら...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
便利!手書き漢字入力検索