...すると其所(そこ)には...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...二人は暫し其所に立つてゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...実は其所(そこ)に松さんは隅(すみ)の方で小さくなって仕事をしているが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其所(そこ)へ七尺からの鏡縁の材料を運んで仕事をすることは出来ませんので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其所にも川の向ふへ渡る二本の丸太を並べて架けた丸木橋があつたが...
田中貢太郎 「蟇の血」
...其所には庭へをりる二三段になつた階段が付いてゐた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...」と話をしたりして其所から入つてこなかつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...地勢(ちせい)に由つて考ふるも「其所食具...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...其所此所とあさりめぐる...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...其所(そこ)で叮嚀(ていねい)に歯(は)を磨(みが)いた...
夏目漱石 「それから」
...又其所(そこ)が気に入らなければ外(ほか)を探(さが)す考もあるからと云ふので...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)に平生の代助と異なる点があらはれてゐた...
夏目漱石 「それから」
...「其所(そこ)に書(か)いてある事は本当なのかい」と兄(あに)が低い声で聞(き)いた...
夏目漱石 「それから」
...代助は其所まで押して来ても...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)が御気の毒なんだが...
夏目漱石 「それから」
...さうして其所(そこ)に御米(およね)でもゐると...
夏目漱石 「門」
...常(つね)は其所(そこ)に氣(き)が付(つ)かずに顏(かほ)を見合(みあ)はせてゐる樣(やう)なものゝ...
夏目漱石 「門」
...世変に遭つて其所在を失つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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