...其所(そこ)から徒歩(とほ)で...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...其所(そこ)へ、周布神奈川縣知事(すふかながはけんちじ)が來(く)る...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...其所(そこ)から見渡すと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...)これは其所の養子として来て以来やつてゐる日課であつた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...二の三両人(ふたり)は其所(そこ)で大分(だいぶ)飲(の)んだ...
夏目漱石 「それから」
...又其所が気に入らなければ外を探す考もあるからと云うので...
夏目漱石 「それから」
...自分も先刻(さっき)其所(そこ)まで用達(ようたし)に出て...
夏目漱石 「それから」
...夫の権利は其所(そこ)までは届きやしない...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)を無理にぐいぐい考えると突然と爆発して自分が判然と分る...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...けれども其所(そこ)に夫の存在を認める何らの輝きもなかった...
夏目漱石 「道草」
...すると二人は其所(そこ)で留まったなり動けなくなった...
夏目漱石 「道草」
...とくに其所(そこ)を擇(えら)んだのである...
夏目漱石 「門」
...其所(そこ)を突(つ)き留(と)めた所(ところ)で...
夏目漱石 「門」
...宗助(そうすけ)は何時(いつ)もの通(とほ)り其所(そこ)で乘(の)り換(か)えて家(うち)の方(はう)へ向(む)いて行(ゆ)くのが苦痛(くつう)になつた...
夏目漱石 「門」
...昼間其所(そこ)へ通えと...
二葉亭四迷 「浮雲」
...お鍋の調子外(はずれ)の声で「ほんとに内海(うつ)……」「しッ!……まだ其所(そこ)に」と小声ながら聞取れるほどに「居るんだよ」...
二葉亭四迷 「浮雲」
...Y君は十二月も末に近い頃の或夕方教室から出て近所のレストランに夕食を摂りに行き其所で出会った友人と暫く散歩して教室へ帰って来た...
森於菟 「屍体異変」
...行々子の聲が其所からも此所からも湧く...
若山牧水 「水郷めぐり」
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