...そして其所(そこ)には御神体(ごしんたい)をはじめ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...遠ク寄二示シテ其所ノレ著北越雪譜ナル者六巻ヲ一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...其所(そこ)にも此所(ここ)にも「貧窮人騒ぎ」というものが頻々(ひんぴん)と起っている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...近頃其所へ越して来た母娘(おやこ)の人があった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其所へ坐っていることが出来ず...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其所に置いてあつた白い扇を取つて...
田中貢太郎 「蛾」
...湖の縁は其所から左に開けて人家がなくなり傾斜のある畑が丘の方へと続いてゐた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...其所(そこ)でこんな答をした...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)に一人の骨骼(こっかく)の逞(たく)ましい三助がいた...
夏目漱石 「それから」
...暗い人影が蝙蝠(かわほり)の如(ごと)く静かに其所...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)には往来の片側に幅の広い大きな堀が一丁も続いていた...
夏目漱石 「道草」
...ことに比田は其所(そこ)に健三のいるのさえ忘れてしまったように見えた...
夏目漱石 「道草」
...其所(そこ)からこんな結果が生れて来(き)ようとは考えられなかった...
夏目漱石 「道草」
...殆(ほと)んど堪えられない淋(さび)しみが其所(そこ)にあるに違ないと健三は考えた...
夏目漱石 「道草」
...其所の縁側へ立って座敷を覗き込みながら...
夏目漱石 「道草」
...けれども今の健三は其所(そこ)まで行く気はなかった...
夏目漱石 「道草」
...とくに其所(そこ)を擇(えら)んだのである...
夏目漱石 「門」
...白紬(しろつむぎ)だのが其所(そこ)ら一面(いちめん)に取(と)り散(ち)らしてあつた...
夏目漱石 「門」
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