...深沢が見咎めて糺(ただ)せば詞(ことば)窮して担いかけし障子襖(ふすま)を其所(そこ)へ捨て逃げ去りしなりというに...
饗庭篁村 「良夜」
...其所(そこ)で、入口(いりくち)を入(い)ると、其所(そこ)の横幅(よこはゞ)が九尺(しやく)四寸(すん)ある...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...久松家の用人をしていた私の長兄が留守番旁々(かたがた)其所(そこ)に住まうようになって...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...きまり悪そうに其所(そこ)を去ったことなども笑い話の中に出て...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其所には小さな路があつた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...其所へ参りまして...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...其所此所とあさりめぐる...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...社交上の義務は其所(そこ)に終るものと考へた...
夏目漱石 「それから」
...が、其所(そこ)に、甲の位地から、知らぬ間(ま)に乙の位置に滑(すべ)り込む危険が潜(ひそ)んでゐた...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)には学校騒動が大きな活字で出ている...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)から大根河岸(がし)を回って...
夏目漱石 「それから」
...が、其所(そこ)に、甲の位地から、知らぬ間に乙の位置に滑り込む危険が潜んでいた...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)からこんな結果が生れて来(き)ようとは考えられなかった...
夏目漱石 「道草」
...其所(そこ)から出て来た時...
夏目漱石 「道草」
...けれども其所(そこ)には彼の追憶を誘(いざな)う何物も残っていなかった...
夏目漱石 「道草」
...其所(そこ)には福岡(ふくをか)で亡(な)くなつた小供(こども)の位牌(ゐはい)と...
夏目漱石 「門」
...其所(そこ)迄(まで)買物(かひもの)に出(で)たから...
夏目漱石 「門」
...其所(そこ)には岩崎組...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
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