...「老子の最後から二章目の章の終りに、甘其食、美其衣、安其所、楽其俗、隣国相望、鶏犬声相聞、民至老死不相往来という、その消極的無政府の社会が描かれてある...
大杉栄 「獄中記」
...其所にはまた楽なことがある...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私が其所(そこ)で木彫りをやっているのを見て...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其所で遊んだ振り分け髮の友達の顏と一緒に思ひ出す程である...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...其所々々の殖産やその他社会的の事を調べて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...其所(そこ)が明るくなったのは仕合せである...
夏目漱石 「学者と名誉」
...其所(そこ)で叮嚀(ていねい)に歯(は)を磨(みが)いた...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)が漠然として...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)には廿歳(はたち)位の女の半身(はんしん)がある...
夏目漱石 「それから」
...絞首台は其所(そこ)にある...
夏目漱石 「それから」
...暗(くら)い人影(ひとかげ)が蝙蝠(かはほり)の如く静(しづ)かに其所(そこ)...
夏目漱石 「それから」
...其所には格子(こうし)の外に...
夏目漱石 「それから」
...其所に平生の代助と異なる点があらわれていた...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)の家(うち)は何でも神主(かんぬし)か坊主だという事を健三は子供心に聞いて覚えているような気もした...
夏目漱石 「道草」
...そうして平生(へいぜい)と何の異なる所なく其所いら中歩き廻った...
夏目漱石 「道草」
...其所(そこ)で小聲(こごゑ)に説明(せつめい)をして...
夏目漱石 「門」
...夕方に雨が降り出した小供は家へ走りこむポストは家へはいれない雷ごろ/\なり出してポストはシク/\泣いて居る今まで町で遊んでた四つ辻かどに立って居るそのまゝ其所で立ずくみいな妻ピカ/\ 光り出す(大正十一年二月七日綴)...
槇村浩 「ポスト」
...すると其所には思ひがけぬ闖入者(ちんにふしや)の丸い頭を見附けた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
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