...気絶して其所(そこ)に倒れんとするほどになり...
饗庭篁村 「良夜」
...もうすぐ其所(そこ)だ...
海野十三 「俘囚」
...其所で女奴(め)...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...其所(そこ)にわびしき天幕(てんと)を張(は)りて...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...其所(そこ)から往来まで持ち出すのがまた大変……山際(ぎわ)には百姓家の畠があって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...島田は追々其所へも小さな貸家を建てるつもりでいるらしかった...
夏目漱石 「道草」
...それから其所(そこ)に納まり切らない道具類を売払った...
夏目漱石 「道草」
...そうして平生(へいぜい)と何の異なる所なく其所いら中歩き廻った...
夏目漱石 「道草」
...迂闊(うかつ)な彼は帰ってからも其所(そこ)に注意を払わなかった...
夏目漱石 「道草」
...其所を折れ曲って町つづきへ出ると...
夏目漱石 「道草」
...そら其所(そこ)にいるじゃありませんか...
夏目漱石 「道草」
...彼(かれ)は其所(そこ)に何時(いつ)も妙(めう)な物淋(ものさび)しさを感(かん)ずるのである...
夏目漱石 「門」
...其所(そこ)迄(まで)買物(かひもの)に出(で)たから...
夏目漱石 「門」
...其所(そこ)に住(す)んでゐるとか聞(き)きました...
夏目漱石 「門」
...お鍋の調子外(はずれ)の声で「ほんとに内海(うつ)……」「しッ!……まだ其所(そこ)に」と小声ながら聞取れるほどに「居るんだよ」...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「そんなら母さん其所(そこ)にある...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...其所(そこ)らぢゆうは包装された大小のシチムパイプが蛇(へび)の群れのやうに這(は)ひ伝はつてゐた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...斯の如きは固より其所なり...
山路愛山 「詩人論」
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