...魚其の物に非ずして...
石井研堂 「研堂釣規」
...遊民其の物を喜ぶのではないが...
内田魯庵 「文明国には必ず智識ある高等遊民あり」
...我々は高等遊民其の物を決して国家の為めに恐れるものではない...
内田魯庵 「文明国には必ず智識ある高等遊民あり」
...其の有様は恰も人が物を見るときに、其の物体の像が、我が眼の網膜に小さく倒に写つて居ることを知らずに居るのに異ならぬ...
丘浅次郎 「固形の論理」
...けれども、かうした效果を惹起するのは、其の物體のみではなく、其の物體の左右、背後、上方にあつて如上の效果を助成する所の凡てのものと其の物體とが結びついてゐるところを見るからである...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...其の物音に驚いて主翁(ていしゅ)があがってきた...
田中貢太郎 「阿芳の怨霊」
...其の物音に平太郎は...
田中貢太郎 「魔王物語」
...そこに心から其の物を愛する情が起る...
丹波敬三 「大植物圖鑑」
...一般世人が文化其の物をどれだけ理解して居るか...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...其の物音に自分は沈思の中(うち)から振向いて眺めやると...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...其の物音に驚いて二三羽の雀が地の上から植込(うゑごみ)の蔭に飛び立つ...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...其の物音が轟然と遠くまで耳を聾した...
牧逸馬 「運命のSOS」
...そして時々耳をつんざくやうに起る破壊的の大響音……由三は其の音其の物象に...
三島霜川 「昔の女」
便利!手書き漢字入力検索