...其の上に二百ある話の中から半分の百だけを訳出したもので...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...そして其の上に、何時かはきつと私達の役に立つ沢山の物事を覚えます...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...其の上に委員会の通信は子供達が酷く疎略にされてゐる事を明かにした...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...腹を其の上に當てて燒死す...
大町桂月 「十和田湖」
...其の上に築き上げたもの故...
丘浅次郎 「固形の論理」
...眼の前の山川は其の上に芸者屋やおもちや屋や水車小屋や萱原の家や...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...其の上に一宇(う)の祠(ほこら)を建てて一木神社として祭ったが...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...丁度其の向側に一臺の荷物車があつて人夫が二人其の上にあがつて材木などを積み込んで居た...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...其の上に二本の角と隆起四つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そして更に其の上「生」と云う概念に特別な色調を与える...
戸坂潤 「読書法」
...それとも範疇は存在しているが其の上に吾々がそれに就いて範疇という概念を所有するのであると云うか...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...段々と相傳する人が其の上に書きつぐといふやり方で...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...其の上に兆民と謂ふ詞も同樣に使ひ...
内藤湖南 「聖徳太子」
...其の上、大平御覽に説文を引いた所では、此の錦は襄邑の織文なりといふ文を襄邑織成也と書いてある...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...私は唯(ただ)両国橋の有無(いうむ)に係(かゝは)らず其の上下(かみしも)に今猶(いまなほ)渡場(わたしば)が残されてある如く隅田川其の他の川筋にいつまでも昔のまゝの渡船(わたしぶね)のあらん事を希(こひねが)ふのである...
永井荷風 「水 附渡船」
...黄粉がふり掛けてあつて其の上から砂糖がばらつと掛けてある...
長塚節 「旅の日記」
...問題の非合法手術が其の上で行われたであろうから...
牧逸馬 「土から手が」
...『まあ其の上のを取ら無いか...
與謝野寛 「執達吏」
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