...其処をひとり歩きながら...
芥川龍之介 「雑信一束」
...小にしては其教へる生徒の父兄...
石川啄木 「雲は天才である」
...少なくとも其間に立派に犯罪の動機が成り立つ...
石川啄木 「葉書」
...其後(そのご)はどこに何をしているのやら...
海野十三 「空襲葬送曲」
...其目的となりし女性が...
高木敏雄 「比較神話学」
...もう其處等に來てゐべいよ...
田山花袋 「歸國」
...近く其の第一巻が白揚社から発行されるそうですが...
戸坂潤 「読書法」
...其精神は夙に之れを山縣侯に捧げたる人なり現法制局長平田東助氏は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...どつさり其場に寝転んでしまつた...
永井荷風 「にぎり飯」
...太十の目には田の畔から垣根から庭からそうして柿の木にまで挂けらえた其稲の収穫を見るより瞽女の姿が幾ら嬉しいか知れないのである...
長塚節 「太十と其犬」
...彼(かれ)は遠(とほ)く畑(はたけ)に出(で)て土(つち)に潜伏(せんぷく)して居(ゐ)る其(その)憎(にく)むべき害蟲(がいちう)を探(さが)し出(だ)して其(その)丈夫(ぢやうぶ)な體(からだ)をひしぎ潰(つぶ)して遣(や)る丈(だけ)の餘裕(よゆう)を身體(からだ)にも心(こゝろ)にも持(も)つて居(ゐ)ない...
長塚節 「土」
...其處で頑張(ぐわんば)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あっしの腕が二間以上も伸びなきゃ」「其処に踏留っては居られるだろう」「この通りで」八五郎は両手を遊ばして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...況(ま)して其人事に就ては既に法典を発行して...
福沢諭吉 「女大学評論」
...其処(そこ)を小石川から帰途(かえりみち)に夜の十一時十二時ごろ通る時の怖さと云うものは今でも能(よ)く覚えて居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...又(また)其(その)大(おほ)きな眼(め)を半(なか)ば閉(と)ぢてゐました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...其体裁より言へば系図である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかも其原因が許多(あまた)の海山を隔てて...
柳田國男 「どら猫観察記」
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