...幕府もその頃は兵火の災厄をかうむつた後ではあり...
太宰治 「右大臣実朝」
...兵火のことなどは考えていなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...明日は兵火に焼けるかもしれぬ一洋学道場の建設にあえて捧げたのである...
服部之総 「福沢諭吉」
...滑稿諧謔の老手坂田仙八の門を叩いてゐたが昨春の兵火にあえなく落命してしまつた...
正岡容 「浅草燈籠」
...今次の兵火にその石標の方は砕けてしまつたものと見えて已になかつた...
正岡容 「下谷練塀小路」
...在ること四年にして兵火に焼かれた...
正岡容 「寄席風流」
...二十日夜兵火息(や)む...
森鴎外 「大塩平八郎」
...いつぞやの兵火の晩...
吉川英治 「私本太平記」
...洛内数十ヵ所から兵火がもえあがり...
吉川英治 「私本太平記」
...九条や月輪(つきのわ)あたりまで兵火に煙らせて来はじめたので...
吉川英治 「私本太平記」
...炎々数日らいの湘南の兵火は...
吉川英治 「私本太平記」
...危急に迫った堺を兵火の禍(わざわ)いから救うかと問われて...
吉川英治 「新書太閤記」
...兵火の厄(やく)にかかる民財も無駄ごと...
吉川英治 「新書太閤記」
...「相成るべくは、一兵をも損せずに」と、思慮し、また、「石山の法城を中心に、方八町の門前町、そのほか浪華(なにわ)三里の内の町屋、港、橋々などを、兵火にかけて、灰燼(かいじん)とするも惜しい」と考えているからであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...兵火の灰より成っていない地層はほとんどなしといってよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...民屋(ミンヲク)ハ兵火ニ罹(カカ)リ...
吉川英治 「新書太閤記」
...五月頃から諸所に兵火をあげ...
吉川英治 「新書太閤記」
...若松城が兵火につつまれた際...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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