...度々の兵火さえなかったら...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...平泉館一名奥御館(おくみたて)の外に清衡の築いた柳の御所、秀衡のいた伽藍(きゃら)の御所、後に義経が頼朝に追われて来て入った高館などの大建築があり、外に家の子郎党の屋敷が軒を並べ、西方には中尊寺、光堂(これは今でも残っております)南方には毛越(もうつ)寺などの巨刹(おおでら)があり、堂塔十、坊舎千という、今から想像もつかぬ繁昌でしたが、義経をかくまった為に、頼朝の怒を買い、文治五年(今から七百四十五年前)天下の軍勢を引受けて戦い破れ、兵火の為に、殆(ほとん)ど残るところなく焼かれてしまったのでした...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...明日は兵火に焼けるかもしれぬ一洋学道場の建設にあえて捧げたのである...
服部之総 「福沢諭吉」
...二十日夜兵火息(や)む...
森鴎外 「大塩平八郎」
...すべての書庫を兵火から救ったのはなぜか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おそらく幾度となく兵火に焼き払われることだとしても...
横光利一 「旅愁」
...伝え伝えて参った物ですが……どうしてこれが今日の兵火に無事を得たのでしょうか...
吉川英治 「三国志」
...なかば兵火に焼かれたあばら家が...
吉川英治 「三国志」
...兵火や掠奪から救い...
吉川英治 「三国志」
...九条や月輪(つきのわ)あたりまで兵火に煙らせて来はじめたので...
吉川英治 「私本太平記」
...あれよりもっと山深い木挽(こびき)の小屋に兵火の難を避けておられました」「それはよかった」高氏はしんから言った...
吉川英治 「私本太平記」
...また先夜の兵火で...
吉川英治 「私本太平記」
...……高時が行くところたちまちそこは兵火となる...
吉川英治 「私本太平記」
...ついには御自身を兵火のうちに投じ...
吉川英治 「私本太平記」
...兵火の犠牲になすべきではあるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...兵火が過(あやま)って...
吉川英治 「随筆 新平家」
...京都は当然兵火につつまれ...
吉川英治 「日本名婦伝」
...兵火は歇(や)んだが...
吉川英治 「柳生月影抄」
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