...四方の兵火を物珍らしげにお眺めになつて...
太宰治 「右大臣実朝」
...幕府もその頃は兵火の災厄をかうむつた後ではあり...
太宰治 「右大臣実朝」
...滑稿諧謔の老手坂田仙八の門を叩いてゐたが昨春の兵火にあえなく落命してしまつた...
正岡容 「浅草燈籠」
...「荷風日暦」には兵火直前の秋日生家附近を散策されて...
正岡容 「巣鴨菊」
...度々(たびたび)の兵火でしばしば※裂(ひびわれ)たのを...
南方熊楠 「十二支考」
...金をもって装飾せしが天正兵火に亡失さる...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...兵火の間にも文学を手ばなさず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...数百年を経て兵火のために炎失す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先年革命の兵火に...
吉川英治 「三国志」
...兵火の外におきたいものと考える...
吉川英治 「私本太平記」
...九分どおり兵火はまぬかれるものと...
吉川英治 「新書太閤記」
...兵火の犠牲になすべきではあるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...「相成るべくは、一兵をも損せずに」と、思慮し、また、「石山の法城を中心に、方八町の門前町、そのほか浪華(なにわ)三里の内の町屋、港、橋々などを、兵火にかけて、灰燼(かいじん)とするも惜しい」と考えているからであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...一朝(いっちょう)の兵火に...
吉川英治 「新書太閤記」
...松永久秀の戦国初期の兵火と...
吉川英治 「随筆 新平家」
...兵火が過(あやま)って...
吉川英治 「随筆 新平家」
...老獣国庁の兵火を見捨てて...
吉川英治 「平の将門」
...この大きな兵火を八方に見ている眼には...
吉川英治 「日本名婦伝」
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