...想ふ、彼が独り京洛の路上に立ちて、平門の貴公子が琵琶を抱いて落花に対するを望める時、殿上の卿相が玉笛を吹いて春に和せるを仰げる時、はた入道相国が輦車を駆り、兵仗を従へ、儀衛堂々として、濶歩せるを眺めし時、必ずや、彼は其胸中に幾度か我とつて代らむと叫びしなるべし...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...兵仗(へいじょう)の道は知る筈がない...
芥川龍之介 「俊寛」
...法衣の上に兵仗を帯して...
中里介山 「法然行伝」
...加賀の某郡の下衆(げす)七人一党として兵仗を具えて海に出で釣りを事とす...
南方熊楠 「十二支考」
...花山桃林(くわざんたうりん)さびれつつ牛馬は華洛(みやこ)に遍満し非職の兵仗流行(へいぢやうばや)りにて天下一統珍しや御世に生まれて様々の事を見聞くぞ不思議なれ京わらんべの口遊(くちずさ)み十分の一を漏らすなりで...
吉川英治 「私本太平記」
...兵仗(へいじょう)の堵列(とれつ)...
吉川英治 「私本太平記」
...兵仗(へいじょう)...
吉川英治 「新書太閤記」
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