...このカフェ・アルゴンの主人である虫尾兵作(むしおへいさく)だった...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...(伝兵衛)(無意識にこぶしを握り)まだそんな馬鹿な事を言うのか...
太宰治 「冬の花火」
...それ第十九世紀の世界は富よく兵を支配するの世界なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...爪責め? 何う責める?」兵頭は...
直木三十五 「南国太平記」
...兵馬の面(かお)を睨(にら)みながら唸(うな)る...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬はそれにも申しわけ...
中里介山 「大菩薩峠」
...敵の守備兵が固めている...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...そのとき兵士が将校の合図によってナイフでうしろからシャツとズボンとを切り裂いたので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...ホテルは兵站旅館を選んで...
久生十蘭 「ノア」
...老兵のようである...
火野葦平 「花と龍」
...今は一ばん恨みの深い長崎屋三郎兵衛だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...幸町(さいわいちょう)の持地面に置いてある差配人佐兵衛に預けた...
森鴎外 「細木香以」
...「おれが相手をしよう、柿崎」と石川は云った、「おれが相手だ、柿崎六郎兵衛、この腕の礼をするぞ」「きさま、石川だな」六郎兵衛はどなり、そして冷笑した、「見れば片輪になったようだが、それでもまだ懲りないのか」「そうらしいな」と石川が云った、「まだ乱酔してそんな少年に当りちらすようでは、柿崎六郎兵衛は懲りていないらしい、だがこんどはたぶん懲りるだろう」「帰れ」と六郎兵衛が顎をしゃくった、「おれは片輪の相手はしない、物乞いなら勝手口から来い」「いさましいな」そう云いながら、石川兵庫介は歩いてゆき、木剣の二、三を振りこころみてから、その一本を左手に持って、戻った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...六郎兵衛の姿を見ると...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...伊兵衛助けてくれーッ」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...琵琶湖の東岸から兵船をそろえて...
吉川英治 「新書太閤記」
...御賢明ではありますまいか」「忠兵衛...
吉川英治 「新書太閤記」
...――と、すぐばたばたっと附近から雁(がん)のように立った跫音を、兵部は、知っていたが、黙然と、空を見ていた...
吉川英治 「無宿人国記」
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