...夫故今日から思ふと私共の如く農民の思想が一致共鳴する事の出来ず依然として現在の資本的経済組織の永い間の教養に依り馴致(じゆんち)したる習慣と更に周囲の大なる資本主義的力の為めに...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...たちまち血気の学生の共鳴するところとなり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...夜は寒山詩を読む、彼の信念はよく解る、共鳴するけれど、彼の独善的態度には賛じがたい、私は彼の詩のやうな句は作りたくない...
種田山頭火 「其中日記」
...そして私は何に一番共鳴するやうになつたかといふと...
田山録弥 「私と外国文学」
...空に漂う楽のねに心上の琴線が共鳴するのでもない...
津田左右吉 「芸術と社会」
...しかし連句においては甲の夢と乙の夢との共通点がまた読者の多数の夢に強く共鳴する点において立派な普遍性をもっており...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...お銀様に共鳴する婦人は無いかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...この正論に共鳴する...
蜷川新 「天皇」
...人間本位の言論に共鳴する...
蜷川新 「天皇」
...共鳴する二人の心臓の鼓動で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「この詩には作者のリズムがよく現れてる」「彼のリズムには純眞性がある」「この藝術は私のリズムと共鳴する」此等の場合に於ける「作者のリズム」「彼のリズム」「私のリズム」は何を意味するか...
萩原朔太郎 「青猫」
...芥川君に共鳴する所が多くあつた...
萩原朔太郎 「芥川君との交際について」
...氏の態度や思想や趣味性に私と共鳴する所の多かつたにもよるが...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...またその心持の強さと眞實さに共鳴することが出來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...真剣になって共鳴する者が無かったらしく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...共鳴する...
夢野久作 「鼻の表現」
...ベルグソンやロダンの現代思想と更に一点の共鳴する所さえ認めることの出来ないのを口惜(くや)しく思う...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...彼は外典(げてん)の言葉にも強く共鳴するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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