...夫故今日から思ふと私共の如く農民の思想が一致共鳴する事の出来ず依然として現在の資本的経済組織の永い間の教養に依り馴致(じゆんち)したる習慣と更に周囲の大なる資本主義的力の為めに...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...共鳴するとか何とか唱えて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...たちまち血気の学生の共鳴するところとなり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...心から共鳴する青年が続々とあらわれて...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...空に漂う楽のねに心上の琴線が共鳴するのでもない...
津田左右吉 「芸術と社会」
...しかし連句においては甲の夢と乙の夢との共通点がまた読者の多数の夢に強く共鳴する点において立派な普遍性をもっており...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...愛の人『ザメンホフ』の主旨に頗る共鳴するところあり...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...手を挙げて共鳴するような...
中里介山 「大菩薩峠」
...――私は西田幾多郎著「自覚に於ける直観と反省」に共鳴するものだ...
中原中也 「我が詩観」
...この正論に共鳴する...
蜷川新 「天皇」
...芥川君に共鳴する所が多くあつた...
萩原朔太郎 「芥川君との交際について」
...そのときのおれの立場としては共鳴するわけにはいかなかったんだ...
山本周五郎 「陽気な客」
...真剣になって共鳴する者が無かったらしく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そうして少女の呼吸に共鳴するような弱々しい喘(あえ)ぎを...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...資本主義の国が人民から搾(しぼ)るものはお金だけ……ところがソビエット主義が人民から搾(しぼ)り取るものは血から涙から魂のドン底までと云っていいんだからね」「しかし支那人は直ぐにソビエット主義に共鳴するでしょう」「ウン...
夢野久作 「人間レコード」
...私の内心に共鳴する驚異の世界のいのちの楽の音を聴かう...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...しかし私は自分の内に彼らと共鳴するもののあったことを――今なおあることを拒むことができない...
和辻哲郎 「転向」
...この共鳴する物象のみを択び出し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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