...ひたと共鳴する不思議な響きが潜んでいた...
有島武郎 「或る女」
...共鳴することとは違うと思います...
上村松園 「靄の彼方」
...共鳴する作品というものは...
上村松園 「靄の彼方」
...鏡花の作と共鳴するのも尤もだといふやうなところも段々飲込めて来た...
田山録弥 「雨の日に」
...岩野の持つてゐるものにも共鳴することは十分に出来た...
田山録弥 「閑談」
...この男に共鳴する面もあり...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...文の大要は『私共は貴下の令息の高遠なる理想に共鳴するものであります...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...共鳴するところのものがあればこそだろうと思われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...その説には相当共鳴するところあるものの如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...その通りだ」と共鳴する者がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...この正論に共鳴する...
蜷川新 「天皇」
...日本人の迷信をさますのに役立つものとして、私は、これに共鳴する...
蜷川新 「天皇」
...なぜならそのどれにも共鳴するものを噛(か)みつくしているからだ」といったようなことであった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...非合理的なるもの意志的なるものに共鳴するようになった私が最初に得たのはショーペンハウエルの哲学であった...
三木清 「語られざる哲学」
...昨日今日威勢の好い民主自由の思想に何の省慮も取らず共鳴する人の殖えて行くのは一概に嬉しいとはいわれません...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...明慧(みょうえ)上人の学説に共鳴する者は少なくないので...
吉川英治 「親鸞」
...この共鳴する物象のみを択び出し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...彼は外典(げてん)の言葉にも強く共鳴するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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