...要素に於て共通にして結合に於いて獨自なればこそ余は友を持ち戀人を持つ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...先輩の四宮(しのみや)理学士と共通に使う三室から成る実験室とを与えられた...
海野十三 「階段」
...この兩條件を共通に滿足すべき答としては...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...その下には仕切りがなくて全体の縁の下と共通になっていることを確めたのです...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...自然科学にも社会科学にも共通に使われているのが事実である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...すべてを通じて○○とは遠い過去に焼きつけられた一点の記憶以外に何ものをも共通にもっているとは思えなかった...
夏目漱石 「行人」
...エジプト人は古代文明の人種の多くと共通に...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...皺(しわ)のあらわれた金五郎夫婦の顔に、歳月と歴史とが織りなす、人間の宿命を思う大らかな表情が、共通に、あらわれていた...
火野葦平 「花と龍」
...我々人間の携わり得る全ての学問・技芸が共通に有する短所なのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...(5)二つの事物が共通に同じ「性質」を持つとき...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...現代哲學のうちに何等かの仕方で共通に現はれてゐるこのやうな「認識論的偏見」は...
三木清 「歴史哲學」
...そして凡ての史觀が共通に立つてゐる處こそ恰もそれらの間に於ける相違もしくは對立の出て來る源の存する處である...
三木清 「歴史哲學」
...多くの人々が、この問題の本質上、今日ではもう個人的解決の時期を全くすぎていて、これは人民的規模において、男女共通に、共通の方法に参加して、各種の管理委員会をこしらえて、自主的な圧力で改善してゆくことに決心したら、どんなに早く、解決の緒につくことだろう...
宮本百合子 「合図の旗」
...正しき美への理解を共通に持つ幾人かの個人が...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もと/\共通に隣を遠く...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...沖縄とで共通に用いられている...
柳田国男 「故郷七十年」
...内地と共通に現在の啼き声を以て...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...総(あら)ゆる文学の方向から共通に考察されねばならないか...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
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