...革の焦げる臭気と共にもやもや水蒸気を昇らせていた...
芥川龍之介 「寒さ」
...戰後娼家の構造が一新すると共に漂客と女の風俗も甚しく變つた...
心猿 「荷風翁の發句」
...前者と共に「耽溺」を持つて歩いて呉れた友人に會ひ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それより心地よいクッションにまづ腰を落着けつゝ今宵一夜を共に此處に明かすべき同車の旅の人々の知らぬ容貌風采...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...或はわれの戰鬪に共に並びて進む時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...と共に、知識に於ては平均値的な水準に止まっていても、その見識に於て卓越したものも多い...
戸坂潤 「思想としての文学」
...あのゼロントとなったドラントに(訳者注 共にモリエールの戯曲中の人物にて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...季節と共に風の向も変って...
永井荷風 「鐘の声」
...白いカフスが七宝(しっぽう)の夫婦釦(めおとボタン)と共にかしゃと鳴る...
夏目漱石 「虞美人草」
...一三 普天間から荻堂貝塚第四日目はいよ/\那覇を出發して島袋、豐川、小竹三君と共に、國頭への旅に出かけた...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...」「私と食事を共にするのを怖(こは)がるつて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ドゥイノ及びヴェニスと共に...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「トレドの風景」
...こんな景色(けしき)も共にながめて語ることができたであろうと思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...共にそういうふうな書物である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...共に生人に好意をもたぬ点で...
柳田国男 「年中行事覚書」
...共に予の親戚の親しくする人人であるが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...敵が強力になったと聞かれて」ひとりが問うと、「まず、酒宴して、祝おうか」と、のみで、その夕べ、大いに慶賀して、共に盃を傾けた...
吉川英治 「三国志」
...小次郎と共に急いで家の方へ戻った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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