...小太、共々、江戸へ立とう...
直木三十五 「南国太平記」
...餘(あんま)り酷(ひど)けりや他人(ひと)が共々(とも/″\)見(み)ちや居(ゐ)ないから...
長塚節 「土」
...十二時すぎに、高槻来り、女房と清も共々、橘の家へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そしたら親子共々楽しもうぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...」「そんなこともないだらう……」「さうかね、クツクツク……」老婆は、欠けた歯を露はにして笑つてゐた、娘と共々に...
牧野信一 「鏡地獄」
...彼に肩を借して共々に引上げて行つたといふのが起りであつた...
牧野信一 「鬼涙村」
...いざさうなると私は彼女達と共々に出かけるのが何だか厭で...
牧野信一 「毒気」
...千鳥川の岸辺でお雪と共々に珍らしい草花を発見した彼女が...
牧野信一 「バラルダ物語」
...僕も共々その意気だ...
牧野信一 「東中野にて」
...斯(か)うして二人(ふたり)が共々(とも/″\)に...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...共々に初恋を経験した...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...共々にこの日を送る...
柳宗悦 「工藝の道」
...日ごろは一座で食事をすることもないような人たちと共々に...
柳田国男 「母の手毬歌」
...人も衣裳も共々に...
夢野久作 「名娼満月」
...劉表のかたわらにあって共々...
吉川英治 「三国志」
...(こんなことなら、上へあげるでなかったに――)という悔(く)いの色は、住蓮にも安楽房の顔にも、同じようにうごいていたが、彼女たちの命がけな熱意を聞いてみると、(さもあろう)と、同情の念がうごき、やがては、ふたりの泣き入るすがたに、(これほどまでに、自己の生活の非を悔いて、真実の生命に甦(よみが)えろうとしている者を、どうして、すげなく振り捨てられよう)と、共々、涙がにじんでしまうのであった...
吉川英治 「親鸞」
...共々にやらぬか)と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ぼくも共々色を失ったことはない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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