...それがために共々倒れようが...
泉鏡花 「婦系図」
...信者仲間の歓迎会には私共も共々お客として招かれたのでありました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...共々天下の難に赴こうというのに...
直木三十五 「南国太平記」
...お悦は真赤な頬をふくらし乳母も共々...
永井荷風 「狐」
...捨吉共々家へ呼び入れた相ですよ」ガラツ八は委細構はず話を進めて行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本当に朋友になって共々に心事を語る所謂(いわゆる)莫逆(ばくげき)の友と云うような人は一人もない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...母上・道子も共々話す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...共々に健康を祝福する盃を高く挙げたのであるが...
牧野信一 「痴酔記」
...お好きな苺も食べ過ぎないやうに母共々御注意申します...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...野呂と共々にからかつて居るのであつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...共々に探したけれど見つからなかった...
水上滝太郎 「九月一日」
...我々読者も共々に深く考えて見なければならぬ問題である...
柳田國男 「書物を愛する道」
...人が共々に食事をすることは同じだが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...やがて共々、馬を揃えて、道をいそぐ...
吉川英治 「三国志」
...武家家族として共々にその家憲(かけん)や作法(さほう)の規矩(のり)にしばられていなければならなかったこの長い月日が...
吉川英治 「私本太平記」
...「右府(うふ)には、富士見物をしながら東海道を経て、安土へ御凱旋とうけたまわるが、予も共々、同道してよかろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...共々に師事していた同門の綽空ではあるまいか...
吉川英治 「親鸞」
...よく云う人々も、悪くいう人々も、共々に、大きな感慨に打たれて、人間...
吉川英治 「源頼朝」
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