...然れば、私大(おほい)に仰天致し、早速下男共々、介抱仕り候所、漸(やうやく)、正気づき候へども、最早立上り候気力も無之、「所詮は、私心浅く候儘、娘一命、泥烏須如来、二つながら失ひしに極まり候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...信者仲間の歓迎会には私共も共々お客として招かれたのでありました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...二人は自分と共々(ともども)...
永井荷風 「曇天」
...餘(あんま)り酷(ひど)けりや他人(ひと)が共々(とも/″\)見(み)ちや居(ゐ)ないから...
長塚節 「土」
...長い間共々に結構な利分を見て居たのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...タヌ共々にディジョンから汽車に乗って巴里(パリー)へ帰った...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...岸井・徳山共々名古屋へ向ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...渡辺・八千草・青山も共々行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」「そんなこともないだらう……」「さうかね、クツクツク……」老婆は、欠けた歯を露はにして笑つてゐた、娘と共々に...
牧野信一 「鏡地獄」
...彼に肩を借して共々に引上げて行つたといふのが起りであつた...
牧野信一 「鬼涙村」
...天晴れ私は私の妻と共々に常々彼女を私達の朗かな友達として推賞してゐるだけのことなのです...
牧野信一 「東京駅にて感想」
...斯(か)うして二人(ふたり)が共々(とも/″\)に...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...人が共々に食事をすることは同じだが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...みんなして共々に食べるのでなく...
柳田国男 「母の手毬歌」
...後(のち)に彼女らも参加して共々に廻り飲みしたのであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...人も衣裳も共々に...
夢野久作 「名娼満月」
...――ここはもう、五台山の麓だが」関羽もいうし、玄徳も、実は案じていたらしく、「いったい、これからどこへ落着こうという考えか」と、共々に訊ねた...
吉川英治 「三国志」
...共々大いにやって行きたい考えですが……」と...
吉川英治 「三国志」
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