...自ら「江南風流第一才子」と名乗つてゐた唐六如の墨絵の二三幅だつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...六如は平生金閭門外の桃花塢(たうくわう)に設けてあつた桃花庵といふ別業に起臥し、日々好きな酒に食べ酔ひ、酔つたまぎれに「桃花庵歌」を作り桃花塢裏桃花庵 桃花庵裏桃花仙桃花仙人種二桃樹一又摘二桃花一換二酒銭一酒醒只在二花前一坐 酒酔還来二花下一眠半醒半酔日復日 花落花開年復年但願老二死花酒置一といつて、その限りない愛着を桃花に寄せてゐたが、遺された作品の出来栄から観ると、六如は自分では、はつきりと意識しないまでも、どちらかといへば桃花よりも寧ろ梅花の方に多くの心契を持つてゐたらしい...
薄田泣菫 「独楽園」
...六如のもつてゐた尖鋭な気禀(きひん)を嗅ぎ...
薄田泣菫 「独楽園」
...又茶山自家の文中「題六如上人手写詩巻首」にも「公子従政于国」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...偶然六如(によ)の詩集を飜して見てゐると...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其席には僧六如(りくによ)と大原呑響(どんきやう)とが居合せた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...座有六如及呑響...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...引に「中秋与六如上人...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同遊六人の僧俗中先づ死んだのは六如(りくによ)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」其自註を検すれば、第一は犬塚印南(いんなん)、伊沢蘭軒、第二は蠣崎波響(かきざきはきやう)、僧六如(によ)、第三は橋本※庵(とあん)、第四は倉成竜渚(くらなりりゆうしよ)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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