...公平に観察するのである...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...それには仮に第三者の位置に移ってそこから公平に自分を見なければならぬ...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...弟子連中は丙というように公平に取り扱い...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...凡ての出来上っている諸問題をば同じ資格を有つ隣人として公平に待遇しようとするならば...
戸坂潤 「性格としての空間」
...職務が職務である故公平に扱って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...公平にも見えるし...
直木三十五 「大阪を歩く」
...もう一返(いっぺん)彼の口にした覚悟の内容を公平に見廻(みまわ)したらば...
夏目漱石 「こころ」
...仏の道に行き、哲学を求め、いままた聖書に探(たず)ねるものはなにか――やがて妙諦(みょうてい)を得て、一切を公平に、偽りなく自叙伝に書かれたら、こんなものは入(い)らなくなる小記だ...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...穀物条例に対する賛成論と反対論の全部を徹底的に公平に考察するのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一月ごとにその程度と範囲が際限なくひろがって、客観的に公平に、国際問題や経済、政治問題をとり扱った内容さえ忌諱にふれた...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」
...そうすると、公平にみまして、本が出せるということは、誰にでも出来ることではないのです...
宮本百合子 「幸福について」
...僕は公平に考えてお登和さんのために適当な良人だと思う」と言う処(ところ)一応の理なきにあらず...
村井弦斎 「食道楽」
...公平にして憎まるゝものにも同じ權利を與ふるものは沒却理想なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ふしぎなくらい公平に配分が保たれてゆくようだ――」帯刀は太い息を吐き...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...しかし犬追いたちはそこのところを公平にやつてゆき...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...さもなくとも不公平になる点が多いから一様に差し控えた訳である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...極めて公平に真情を籠(こ)めて私たちに仕えてくれましたので...
夢野久作 「霊感!」
...誰かよくこの数奇(さっき)に結ばれた運命を公平に裁き得るだろうか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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