...人類を第三者の位置から公平に観察するとおりに...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...それを選ぶにしても鉛筆は人間の頭よりもずつと公平に判断するさうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...主人にも部下を公平に待遇してもらうよう...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...なる程小林は殆んど凡ての意図を一応かなり公平に無私に理解出来る理知的な文芸批評家だから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...天が不公平に一方に多く与え...
中里介山 「大菩薩峠」
...他の長を認めてこれを公平に鑑別するの雅量をも相当に持っていたらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らが根柢(こんてい)ある人生の活力の或物に対して公平に無感覚であったと非難されるだけで済むが...
夏目漱石 「学者と名誉」
...その代り公平に願いたいな」と云った...
夏目漱石 「それから」
...彼を不公平にしはしまいかとの恐れが彼の心に起った時...
夏目漱石 「道草」
...両方を公平に取扱かっているつもりでいながら...
夏目漱石 「明暗」
...何事も公平にし、喧嘩の元を引き起さないように……』と兄の妻へ話しているのが聞えました...
松永延造 「職工と微笑」
...農業主義に対し公平に云えば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...どの人をも公平に愛して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...公平に両者を比較することができるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なるべく公平に仕事が行き渡るように仕組まれているが...
柳宗悦 「陸中雑記」
...公平に審理してみたまえ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただ宇宙は人間それぞれの性(さが)をよく公平に“時の役割”に使っていると言いたいのです...
吉川英治 「私本太平記」
...家康の眼はいつも公平に信長を観ている...
吉川英治 「新書太閤記」
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