...君が見るのよりも公平なのだ...
芥川龍之介 「好色」
...しかして公平なる歴史家が判決を下すにあたって...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...これに対してすべてが公平な割合に報酬を得ているのであるから...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...まったく問題に利害関係のない公平なる第三者が唱えてこそ...
辰野隆 「芸術統制是非」
...併しこの公平な寛大な立場のこの社会民主主義は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それは常に――公平なる――自己批評の外形を装うことによって初めて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...インテリを公平な不偏不党の中間的第三階級と考える最も原始的なインテリ階級説に帰着することになるだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...公平な判断を誤るまいとして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...思慮も考察も公平なり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...公平な「時」は大事な宝物(たからもの)を彼女の手から奪う代りに...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...公平なる宇宙の意(こころ)である...
夏目漱石 「草枕」
...この形式主義と自由主義との主張については後に公平な批判を以て見ようと思う...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...右は士族と平民と一人ずつ相対したる不公平なれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...公平なる批評を加えて...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...負惜みの情は誰の心にも多少あるものだがいわゆる動物性の劣情でそれがために何事に向っても公平な観察を下す事が出来ん...
村井弦斎 「食道楽」
...この問題に関係のない人間を選んで公平な裁きをさせたいが...
山本周五郎 「落ち梅記」
...賞罰の区々不公平な点ばかりでなく...
吉川英治 「三国志」
...公平な評価ではない...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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