...実際又公平なるものは生憎(あいにく)僕には恵まれてゐない...
芥川龍之介 「僻見」
...すなわち公平なところ...
伊丹万作 「ルネ・クレール私見」
...不公平なたたかいはしたくないと心がけているのかもしれません...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...このカードの運命判断上の意味は財産の公平な分配...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...まず公平なる歴史家は...
大隈重信 「平和事業の将来」
...この争議に最初の間は「公平なる中立」の態度を持すと声明していた...
徳永直 「眼」
...実証主義的な偏極に対する公平な或は寧ろ折衷的な訂正であるかのようにも見えるが*...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...併し特に材料種類の選択に於て云わば公平なものと...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...彼れの政友は亦彼れが余りに公平なるを喜ばざりしと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...純科學的な公平な立場に於て將來の自動車のモデルは流線型を採用せねばならぬと獨り決心した...
豊田喜一郎 「乘用車發表に際して」
...不公平な世の中を公平にしてやろうと云うのに...
夏目漱石 「二百十日」
...相手と公平なる三者である...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...「天下を治むること肉を分かつがごとく公平ならん」と言い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...Candido lectori すなわち「公平な読者」の意味で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々が自然をはなはだ不公平な継母と呼ぶのは正しいかも知れない! だが決してそんなことはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...公平な史観からいえば...
吉川英治 「随筆 新平家」
...しかしながらこれよりも不公平なものはない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...公平な宗論ではなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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