...又我我の恬然と我我の愚を公にすることを恥ぢないのは幼い子供に対する時か...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...殊(こと)にすでに世間に伝わりて転々(てんてん)伝写(でんしゃ)の間には多少字句の誤(あやまり)なきを期せざれば寧(むし)ろその本文を公にするに若(し)かざるべしとて...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...『妖怪講義』を発行して世に公にすることにいたしました...
井上円了 「おばけの正体」
...『勅語衍義(えんぎ)』と題してこれを世に公にするの光栄を得たのである...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...『古琉球』を公にするに当って...
伊波普猷 「「古琉球」自序」
...今度これを『古琉球』と題して公にすることにした...
伊波普猷 「「古琉球」自序」
...この事件を公にするだらう...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...幽霊の写真をとったとかいう報告を公にする者が幾人もある...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...そういう意味で本書を公にすることも...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...幸にも『深川の唄』といい『すみだ川』というが如き小作を公にするに及んで...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...文壇に名を出しそこなつた自分を主人公にするのであるから流行おくれの所謂わたくし小説になるわけであるが...
永井荷風 「来訪者」
...爰に始めて此論を公にするに至りしものなり...
福沢諭吉 「新女大学」
...貴女の秘密を公にする計りでなく...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...これを公にすると直ぐに風俗壊乱などとやられる...
南方熊楠 「十二支考」
...藤村は「東方の門」という長篇(岡倉天心を主人公にするものの予定でした由)の第三回をかいていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...未来に於ては動物を主人公にする作者としてジユウル・ヱルヌ...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...わたくしが此「壽阿彌の手紙」を新聞に公にするのを見て...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...脚本の主人公にする...
森鴎外 「沈黙の塔」
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