...巧まざる滑稽は八笑人以上...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...べらべら喋(しゃべ)る円蔵の八笑人や浮世床を聴(き)いたものだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...べらべら喋(しゃべ)る円蔵がかかっていて「八笑人」や「花見の仇討(あだうち)や...
徳田秋声 「仮装人物」
...戯作(八笑人の類)此等...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...全体にソワソワと八笑人か七変人のより合いの宅(いえ)みたよに...
夏目漱石 「僕の昔」
...徳川時代の滝亭鯉丈(りゅうていりじょう)の書いた『花暦八笑人(はなごよみはっしょうじん)』からヒントを得て...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...江戸八笑人和合人の文明をそつくり再現したやうなリファインされたものであつた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...まことに「花暦八笑人」三篇追加の渓斎英泉の口絵も亦往還しげき妓女の背後を切りに蝙蝠の飛びまはつてゐる構図である...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...「八笑人」のなかのひとりがぬけだしたかと思われる鯉(り)かんが鶯茶の羽織...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...あさって十九でぱあ (これは日によってよろしくちがう)――いかにも「花暦八笑人」に死期の迫ったもののように...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...小日向水道町称名寺に「花暦八笑人」「滑稽和合人」の作者滝亭鯉丈の墳墓がある...
正岡容 「巣鴨菊」
...未だ未だ東京市井の住民の中には八笑人和合人の精神を身に付けてゐるもののあることを思考して頗るたのもしくおもはないわけには行かなかつた...
正岡容 「東京万花鏡」
...我が圓蔵はたしか「八笑人」をやった...
正岡容 「寄席行燈」
...圓蔵の顔がしばらく、暗く、うすらかなしく、その中から、「八笑人」の、あの仇討のひとくさりの「ヤーめずらしや何の某……」...
正岡容 「寄席行燈」
...四方太(しほうだ)は『八笑人(はっしょうじん)』の愛読者なりといふ...
正岡子規 「病牀六尺」
...八笑人そのままの剽軽(ひょうきん)な連中が...
山本笑月 「明治世相百話」
...狸じると珍物茶屋いずれ劣らぬ変人揃い八笑人の一党そのまま...
山本笑月 「明治世相百話」
...鯉丈(りじょう)の八笑人のような作品の人物に...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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