...やそく (八十九歳のお祝い)...
...七八年も前までは、十九にもなつて獨身でゐると、餘(あま)され者だと言つて人に笑はれたものであるが、此頃では此村でも十五六の嫁といふものは滅多になく、大抵は十八十九、隣家の松太郎の姉などは二十一になつて未だ何處にも縁づかずにゐる...
石川啄木 「天鵞絨」
...百圓(ゑん)の通貨(つうくわ)が八十九圓(ゑん)にしか通用(つうよう)しないと云(い)ふことである...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...千七百八十九年の抑々の初めから革命終って拿破烈翁(ナポレオン)に統一せられた果が...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...槍ヶ嶽は一萬四百八十九尺也...
大町桂月 「一萬尺の山嶽」
...宗吾が佐倉領内三百八十九村の民に代りて...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...三百八十九村の民が蘇生せむとし...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...二千三百八十九円といふ値で春海(はるみ)に引取られた飛青磁の香炉がある...
薄田泣菫 「茶話」
...我々の同僚は八十九人でありました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...十八十九の両日は大部分寝て暮していたが...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...いつしか北緯八十九度の地点も過ぎた...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...欧米における日本美術の研究はかくして千八百八十九年更に新進の著述家を出すに至りて大(おおい)に研究検索の範囲を拡張せしめたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...「誰か来ているな」百八十九誰か庵寺の玄関に来ていることを気取(けど)ったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...八十九幸いにお時が下から上(あが)って来なかったので...
夏目漱石 「明暗」
...七九三トン)は同じ年に実に八十九日二十一時間の驚異的記録を作った...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...百人女が居れば、八十九番目位の、ホントに平凡な人なのよ...
三好十郎 「樹氷」
...間隔は千八十九年...
武者金吉 「地震なまず」
...その百八十九わたくしは蘭軒の大声高笑の事を言つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」その二百八十九「大路(おほぢ)のさま静になりぬれば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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