...額に八の字を寄せ...
石川啄木 「赤痢」
...苦しそうに八の字に寄りました...
海野十三 「怪塔王」
...その岩を八の字ゴウロと呼びました...
土田耕平 「八の字山」
...前の雑木山へは、近所の子供といつしよにつれだつて、木苺(きいちご)つみや、栗拾(くりひろひ)に、よくあそびに行きましたが、八の字山は、高い山なので、まだ登つたことがありませんでした...
土田耕平 「八の字山」
...「お父さん八の字の道を知つてゐるの?」「知つてゐるとも...
土田耕平 「八の字山」
...「八の字ゴウロだ...
土田耕平 「八の字山」
...脅かすよりはむしろ唆(そゝの)かすやうに八の字を寄せるその狭い額...
長與善郎 「青銅の基督」
...長塚は額(ひたい)に八の字を寄せて...
夏目漱石 「永日小品」
...ありもしない眉(まみえ)へ八の字を寄せて...
夏目漱石 「坑夫」
...両方とも八の字を寄せている...
夏目漱石 「三四郎」
...「今日は妙な半襟を掛けてますね」「これ?」梅子は顎(あご)を縮めて、八の字を寄せて、自分の襦袢(じゅばん)の襟を見ようとした...
夏目漱石 「それから」
...時々八の字を寄せて人に物を云う癖のある」といったような言葉をぽつぽつ頭の中で憶(おも)い起しながら...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...すっかり流れてしまいました」「おやおや」と細君は八の字を寄せながら感嘆した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...八の字の尾に逆(さ)か立(だ)ちを命じたような髯を見るや否や御多角(おたかく)はいきなり台所へ引き戻して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ひたいに残忍(ざんにん)な八の字をよせて...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...忽(たちま)ちにして八の字をよせたにがい顔の近づきがたい男になる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...黒い八の字髭(ひげ)をピンと生(は)やして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...悲壮な最後を遂げた名士の棺側に付添いながら金モール服揚々たる八の字鬚の誇り……これ等の表現は絶対的に不可抗力のあらわれとして諦められなければならないものでありましょうか...
夢野久作 「鼻の表現」
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