例文・使い方一覧でみる「八」の意味

...八十助は一生涯彼のことを思い出すことなどはなかったであろうのに……...
海野十三「火葬国風景」

...四方八方板で囲まれたところといえば……... 四方八方板で囲まれたところといえば……の読み方
海野十三「火葬国風景」

...………八時、敏子が去り、九時、婆やが去る... ………八時、敏子が去り、九時、婆やが去るの読み方
谷崎潤一郎「鍵」

...八幡で星城子君のニコニコ顔に逢ひ... 八幡で星城子君のニコニコ顔に逢ひの読み方
種田山頭火「其中日記」

...果然（かぜん）寒暖計（かんだんけい）は途方（とほう）もない八十度を指（さ）した... 果然寒暖計は途方もない八十度を指したの読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...ごろりと横に臥（ふ）したる十七八の娘... ごろりと横に臥したる十七八の娘の読み方
徳冨蘆花「小説　不如帰」

...祖母（ばば）は眼鏡エかけ長（なげ）エ鼻をヨ弥撒集（いのりぼん）に突ツ込み、鉛の箍（（たが））のビールの壺はヨ大きなパイプで威張りくさつて突ン出た唇（くち）から煙を吐き吐き、しよつちう吐エてる奴等の前でヨ、泡を吹いてら、突ン出た唇奴（くちめ）等もつともつとと、ハムに食ひ付き、火は手摺（（てすり））附の寝台や長持なんぞを照らし出してヨ、丸々太つてピカピカしてゐる尻を持つてる腕白小僧は膝ついて、茶碗の中に突つ込みやがらアその生（なま）ツ白（ちれ）エしやツ面（つら）をその面（つら）を、小（ちひ）せエ声してブツクサ呟くも一人の小憎の鼻で撫でられその小僧奴の丸（まアる）い面（つら）に接唇とくらア、椅子の端ツこに黒くて赤（あけ）エ恐ろし頭した婆々（ばばあ）はゐてサ、燠（（おき））の前でヨ糸紡ぐ――なんといろいろ見れるぢやねエかヨ、この荒家（あばらや）の中ときた日にヤ、焚火が明（あか）アく、うすみつともねエ窓の硝子を照らす時！紫丁香花（むらさきはしどい）咲いてる中のこざつぱりした住居ぢや住居中ぢや騒ぎぢや愉快な騒ぎ……来なよ、来なつてば、愛してやらあ、わるかあるめエ来なツたら来なよ、来せエしたらだ……彼女曰く――だつて職業（しごと）はどうなンの？〔一五、八、一八七〇〕音楽堂にてシャルルル・ガアルの広場貧弱な芝地になつてる広場の上に、木も花も、何もかもこぢんまりした辻公園に、暑さにうだつた市民たち、毎木曜日の夕べになると、恋々と、愚鈍を提げて集つて来る...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー　Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳「ランボオ詩集」

...ガラッ八を相手に冗談口をきいて帰ることもあります... ガラッ八を相手に冗談口をきいて帰ることもありますの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...庄八と甚助に案内されて... 庄八と甚助に案内されての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...三百八十両の金は... 三百八十両の金はの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...もう一度ガラツ八が飛込んで來ました... もう一度ガラツ八が飛込んで來ましたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...青山長者丸から飛んで来た八五郎は... 青山長者丸から飛んで来た八五郎はの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...八五郎が飛んで出ると... 八五郎が飛んで出るとの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...――第五十八特別議会... ――第五十八特別議会の読み方
火野葦平「花と龍」

...此間の事情は八月二日に茶山の蘭軒に与へた書に就いて悉（つく）すことが出来る... 此間の事情は八月二日に茶山の蘭軒に与へた書に就いて悉すことが出来るの読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...私の目撃したものでは十中八... 私の目撃したものでは十中八の読み方
柳宗悦「樺細工の道」

...梅八は云われるままにそこへ坐った... 梅八は云われるままにそこへ坐ったの読み方
山本周五郎「新潮記」

...俵一八郎を一矢（し）にて射殺しました者は... 俵一八郎を一矢にて射殺しました者はの読み方
吉川英治「鳴門秘帖」

「八」の読みかた