...勿論その全隊が、歩いて来たとほりに、巣に帰る道を見失はないやうに絹を路に敷いて行く...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...全隊、駈足!」スミス中尉は、怪漢暴行中との知らせをうけ、さてこそ大事件発生だとばかり、下士官のいうことをよくも確めず、宙をとぶようにして駈けだしていった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...マルモ隊長はじめ全隊員は...
海野十三 「三十年後の世界」
...尖兵長は兵員七名を抜いて絶えず警戒を厳にしつつ全隊を教導せよ」と大尉は兵員一同の面を顧みた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ブラウン神父の小がらな姿が国王の警察力の全隊と全機関を目前に行動させていたありさまは...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...その全隊の先に立つ二人の勇士意は一つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...全隊列も応じてすぐにうねりながら進んでいく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...全隊に「前進」を命じた...
徳永直 「戦争雑記」
...それから全隊が進んで来た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...全隊がたちまちこれを中に囲んですばやく退いて行った...
中島敦 「李陵」
...警備隊の全隊と入植団の下級者は...
久生十蘭 「海難記」
...アメリカのビラであることが全隊に知れてしまい...
久生十蘭 「ノア」
...石黒少佐が部隊長として全隊を掌握することになって...
久生十蘭 「ノア」
...全隊を乱せばわれ/\の任務は終るのではないか詩は単独ではかつて何者をも倒しえなかった―――また永久に倒しえぬだろう...
槇村浩 「詩諷」
...筑波の藤田氏田丸氏以下全隊士の意見か? つまり筑波党を代表されての御考えか? それとも貴公一個の?井上 代表だといつ申した?……しかしながらわれわれは誰やらと違って邦家百年の計のために共に身命をなげ打って結束した者だ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...岑威は狼狽して全隊へ何か号令を下していたが...
吉川英治 「三国志」
...加藤光泰などの全隊など――見わたすにも目に余るほどな軍馬だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...来て見ると――もう蟹江川(かにえがわ)、筏川(いかだがわ)、鍋田川(なべたがわ)――そして木曾川(きそがわ)口へかけてまで、数里の海岸線は、防柵(ぼうさく)を結(ゆ)いまわし、塹壕(ざんごう)をほり、障碍物(しょうがいぶつ)をおき、全隊、汗みどろに、働いている...
吉川英治 「新書太閤記」
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