...植物の採集分類が植物学の全部でないと同じである...
石川啄木 「弓町より」
...全部で四十個の檻が揃うわけだ」「もう一つ残っている檻って...
海野十三 「火星探険」
...全部で十六箇あります...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ショーウインドウにあるだけ全部です...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...全部でございます...
太宰治 「春の枯葉」
...この蔽石それ自身穹窿(アーチ)形をなしているものが概(おおむ)ね全部であって...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...祖母の収入の殆ど全部ですのに...
谷譲次 「踊る地平線」
...またはこの自然の一部であつてそして全部である人間といふものに対して本当の接触を保つてゐるものが少いからである...
田山録弥 「静かな日」
...この科学が経済学の全部であるとはいわない...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...レーヌ公園の魔の事件の全部であったが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...友達関係を辿った知人全部で...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...この問題が全部できた人はこのクラスには君しかいなかったよ」先生からかえしてもらった答案をもって...
原民喜 「二つの頭」
...それが全部で十四册(そのうち一册紛失す)ある...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...それで全部で続く日は...
牧野信一 「貧しき日録」
...俳諧が目的としていたものはその全部ではなかった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...おまえはどんな秘密を彼に知られていたんだ」「あなたはお聞きになった筈です」「おれの聞いたのは茶会のことだけだ」「それが全部ですわ」とゆきをは云った...
山本周五郎 「薊」
...決して男性の仕事の全部ではないといふことを...
吉川英治 「折々の記」
...二 鹿児島におけるシャビエルシャビエルの日本渡来の一行は全部で八人であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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