...全部で十日と見積って人夫五十円...
石川欣一 「可愛い山」
...大きな硝子壜(ガラスびん)に入って全部で二十五個だった...
海野十三 「疑問の金塊」
...単独生活をする動物ならば個体間の生存競争がその動物の生存競争の全部であるが...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...宗教の全部ではないからです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...全部でございます...
太宰治 「春の枯葉」
...全部で十七冊あるんだぜ」「その十七冊もある奴を...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...シーンの取扱方は、全体の構図の一部分、乃至全部で、その取扱如何に由つて、構図がすつきりしたものにもなる、混乱したものにもなる...
田山録弥 「小説新論」
...レーヌ公園の魔の事件の全部であったが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...學士の肩書を得んとする事ばかりが吾々の目的の全部ではないと云ふ事を論じた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...全部で百貫位のこれらの荷物を三...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...――へエ」「大層また氣の多いことだな」これで調べは全部でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして、それから半刻も經たぬうちに、あの騷ぎが始まつたのです」狩屋三郎の話は、それが全部です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この三つのヴァライエティだけが生活の全部で...
久生十蘭 「キャラコさん」
...全部で数百ポンドあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...私は御意見に添うわけにはまいりません」「どこが不承知ですか」「全部です...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...私の記臆にはあり/\と殘てをる……筑波山と大寶沼(古の騰波の淡海)とは君が所有せらるゝ自然の全部であつて...
横瀬夜雨 「花守」
...しかし全部ではなく...
吉川英治 「私本太平記」
...“いろは亭”という汚い寄席の看板の下から狭い横丁のドブ板とそこの屋根全部であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索