...日本文化の全般にまで浸潤して来たところの大いなる推移其物であつた...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...十人並の人間一生の間に物理学の全般にわたって一通りの知識だけでも得ようとするのはなかなか容易な事でなくなる...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...これと同じような傾向が日本の科学教育全般に行きわたっているのではないかと疑う...
寺田寅彦 「雑感」
...又一般に自然科学の実証的研究態度とその成果とが他の諸科学や文化全般に(文学にさえ――自然主義文学)加えた制約...
戸坂潤 「科学論」
...二今哲学のこの規定を、単に諸科学に就いての場合に限定せず、文化全般に、芸術・道徳・又宗教に就いてまで及ぼせば、こうした諸文化の要点的要約が、哲学の科学的な最も広範な最も統一的な観念になるだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...真理に就いて(又その哲学観全般についても)自から称する通り...
戸坂潤 「辞典」
...ひろく社会全般にわたって専門家を糾合しようとしたのであり...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...知情意全般に亘る教養を高めなければならないので...
豊島与志雄 「塩花」
...藩地全般にそうなのであるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...物性論全般につながっている問題である...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...しかし以上の話は、全般に亙って、贔屓(ひいき)目に見ている点が大いにある...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...衣食住全般にわたって日本人の眼から見れば...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...もう全般にわたって...
中谷宇吉郎 「雪」
...大学卒業式にして独り当時学校のみならず国民全般にとって重要と思うことは式場における名士の演説である...
新渡戸稲造 「自警録」
...それを全般に押し広めることは不聡明である...
野上豊一郎 「演出」
...社会思潮の全般にわたって興ったところの...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...それらはいずれも分量が少なく或る一時代の音韻全般にわたってこれを知ることは出来ない...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...悲しむ者は皆吾に従え」といったような熱烈な調子で、人類全般に、あらゆる悪事をすすめる文句がノベタラに書いて御座います...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??