...この全篇の大意を捉へるのは「心の抑へかた」と言つても好いかと思ひます...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...維新の大業を完成(かんせい)せしむるに余力を剰(あま)さざりし所以(ゆえん)にあらずや云々(うんぬん)」とは評論全篇の骨子(こっし)にして...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...同時に全篇に流れる交響管絃樂でもある...
心猿 「荷風翁の發句」
...全篇三卷を讀み通すと...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...「蟹工船」全篇の出来栄えから考えても...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...この小説「大菩薩峠」全篇の主意とする処は...
中里介山 「大菩薩峠」
...但し全篇を通じて若い男女の會話はあまり上出來にあらずと思ふ)○虚子曰く章坊の寫眞や電話は嶄新ならずもつと活動が欲しい(※石曰く章坊の寫眞も電話も寫生的に面白く出來て居る)○女と男が池の處へしやがんで對話する所未だ室に入らず...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...全篇作者の拵(こしら)えものに過ぎないと貶(へん)せられた...
夏目漱石 「田山花袋君に答う」
...そんな憧れの心のみで全篇が埋つてゐるものさへあつた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...全篇一脈の音楽的リズムに依つて渾然と飽和されてるぢやないか...
牧野信一 「スプリングコート」
...全篇悉くが、斯程に類ひもなく傑れて居ります...
牧野信一 「浪曼的月評」
...ただし中にはそんなのでもない文章も交っているから全篇が皆有用の文字だとは私は決して言わない...
牧野富太郎 「植物記」
...「踊子」中の季節推移の美しさはよく全篇の卑猥の物語を救つて余りあるもの...
正岡容 「浅草燈籠」
...アナトールフランスが年少の日の巴里巷間の追憶を綴つた長編小説「花咲く日」全篇を通読して以来...
正岡容 「寄席風流」
...また全篇の骨胎(こったい)をいささかでも完(まった)きに近いものとしておくことは訳者の任でもあり良心でもあろうかと思われる...
吉川英治 「三国志」
...時には全篇の梗概ばなしとしてもよいが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...古典平家の全篇はその悲曲である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...『論語』全篇を通じておそらく揺るぎのない声価を保っている弟子は...
和辻哲郎 「孔子」
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