...最近のトレンドは「全的なエコロジー社会」へと向かっている...
...彼は失敗を繰り返し、全的な転換が必要だと感じた...
...全的な情勢を鑑みて、彼はベストな選択をした...
...その計画は、全的な見地から考えられる必要がある...
...説明が全的でないため、彼女は私たちの意見を理解できなかった...
...全的であるには先づ内面的でなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...わたしの從來の一切の疑問に全的解決を與へてくれました...
石川三四郎 「浪」
...僕は全的に知り抜いているような気がする...
林不忘 「安重根」
...私はまだ人間を全的に掴んでゐないのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...そして若しかレザノフの計畫にロシヤ政府が全的承認を與へたならば...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...従来の措置では未だ全的に満足することは出来ない...
戸坂潤 「社会時評」
...全的に活気を呈するといつた有様である...
中原中也 「詩と現代」
...政治は未だに彼等の前に美徳の全的な概念を提示することが出来ないのです」「それはそうでしょう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...……我々はさうした方向とは反対に各種の複雑な側面をもつ全的芸術現象をこそ芸術の姿として見...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...そして人民の全的移住が示す如くに何か特に好ましくないことがその土壌か位置の上であるのであれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かかる全的移住は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...行為の形は行為が主体と環境との間における成全的活動であるところに生ずるのである...
三木清 「哲学入門」
...我々のところにある生活の刻々が、最も全的に、充実的に満たされることを希う心持は益深められて来ていて、今では、おそらくあなたの胸のそのあたりにそのような深さで滾々(こんこん)と湛えられている思いが、感じとられるばかりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...志賀は小説でしか自身を全的には表現し得ないのであろうか...
三好十郎 「恐怖の季節」
...どんな特質も純粋かつ全的に我々をくるんではいない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...華山の奔筆には、全的に、彼の鬪つてきた人世の慘涙と剛氣とが迸る痕があるが、杏所は、士太夫の態度をいつも失つてゐない...
吉川英治 「折々の記」
...しかし生活を全的に展開せしめようとするものは...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...この全的に生きるということを最も解していないのです...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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