...最近のトレンドは「全的なエコロジー社会」へと向かっている...
...彼は失敗を繰り返し、全的な転換が必要だと感じた...
...全的な情勢を鑑みて、彼はベストな選択をした...
...その計画は、全的な見地から考えられる必要がある...
...説明が全的でないため、彼女は私たちの意見を理解できなかった...
...正しくいうと個性の全的要求によってのみ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...物心の区別を知らないほどに全的要求を持った人であったということができると私は思う...
有島武郎 「想片」
...私はまだ人間を全的に掴んでゐないのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...このものの第一のかつ十全的な原因のうちに形相的に...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...従来の措置では未だ全的に満足することは出来ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...全的な荒唐無稽(むけい)な信仰であり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...良人が出来れば全的に服従する...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...直接的かつ全的な対立がある...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...動植物は短期間に「全的な」変化にさらされることを...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この全的懐疑より免れるには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...……我々はさうした方向とは反対に各種の複雑な側面をもつ全的芸術現象をこそ芸術の姿として見...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...それが全的な社会の臍帯からほとんど離れ切らぬからであることは注意されねばならぬ...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...そして人民の全的移住が示す如くに何か特に好ましくないことがその土壌か位置の上であるのであれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...行為の形は行為が主体と環境との間における成全的活動であるところに生ずるのである...
三木清 「哲学入門」
...二つの作用が関係することの間における結合として行為は成全的活動であり...
三木清 「哲学入門」
...子を産む事のみが結婚の全的使命であり...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...我々のところにある生活の刻々が、最も全的に、充実的に満たされることを希う心持は益深められて来ていて、今では、おそらくあなたの胸のそのあたりにそのような深さで滾々(こんこん)と湛えられている思いが、感じとられるばかりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...志賀は小説でしか自身を全的には表現し得ないのであろうか...
三好十郎 「恐怖の季節」
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