...影絵というものは全体の姿だけ映って...
上村松園 「画室談義」
...その男――わが檻の前に立ち、熱心にこっちを覗(のぞ)いているその男――その男の顔、肩、肉づき、手足、全体の姿、そのすべてがなんと曾(か)つての本来の私そっくりであったではないか...
海野十三 「大脳手術」
...しかし全体の姿勢から言って...
海野十三 「電気看板の神経」
...魚形艇の全体の姿が...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...木全体の姿も、どことなく、いつもとちがっています...
壺井栄 「柿の木のある家」
...全体の姿がゆらりと動いた...
豊島与志雄 「霧の中」
...全体の姿や調子によく調和していた...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...――その全体の姿が...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...全体の姿はまたゆらゆらと大きく捉え難い曲線のうちに揺らめいた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...それらのものが右の荒れすさんだ全体の姿に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その全体の姿をあけ放している...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...事の全体の姿を思い描くことがいったいできるものでしょうか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その全体の姿はやはり面白いけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...全体の姿にあざやかな美しさのある点は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日本全体の姿勢を立て直すような...
吉川英治 「新書太閤記」
...小づくりであるが、腰の据(すわ)りがよく、四肢は伸び伸びして、全体の姿態に、少しの硬化もなく、また、小柄にも見えなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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