...勿論全体としては別段似てもいません...
芥川龍之介 「久米正雄氏の事」
...宇宙はこれを全体として引っくるめてみれば...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...彼等は親切に取扱われてはいるが、全体として、狂人を扱う現代的の方法には達していない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...全体として彼の経歴は奇跡が関係する部分を除いて信ずることができる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...全体としてはひどく遠い前のことだつたやうにも又つい昨日のやうにも思はれるのであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...全体としての生活の或る目じるしをもち...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...懐月堂(かいげつどう)のふくれた顔の線は彼の人物の体躯(たいく)全体としての線や...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...全体としてはどこかに断層みたいなものがあるらしくも見える...
豊島与志雄 「憑きもの」
...全体として一つの戦闘艦を形造っているその巨大なる構造のおおよその概念を得んと欲するならば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全体として見ると...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...その全体としての特徴を感じただけでは学問にはならない...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...これは六花平板状の結晶の面に雲粒が幾重にも附着して全体として厚い板になったものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...これを全体として見るとやはり知情意の三つを含んでいる場合が多い...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...独自的な伝統と特色とをゆたかにもちながら全体としてその国の人民の宝として十分評価されるだけの文化をもって来ている...
宮本百合子 「木の芽だち」
...それが全体として...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全体として別人になりたいと願うことはあろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全体として有益な内容を持っていることは誰もが認めねばならない...
柳田国男 「故郷七十年」
...全体としては絵画や彫刻にも稀な...
夢野久作 「暗黒公使」
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