...全体として生長するばかりだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...全体として私は酒をうまいものだと思った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...だから人類全体として考えると...
海野十三 「洪水大陸を呑む」
...全体としては時と労力との大きな不経済と思はれる...
丘浅次郎 「落第と退校」
...そういう富と文化とをもっていた地方の力が全体としての日本民族のはたらきのもととなっていたのである...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...全体として大いに無邪気(むじゃき)な感じを与(あた)えるようにつとめた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...これに比べて「アジアのあらし」は全体として見ると自分にはどうもあまりおもしろくなかった...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...全体としてのイデオロギーから比較的解放されているわけで...
戸坂潤 「技術の哲学」
...全体としてのキリスト教の理想...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...全体としては或る感じをもっているが...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...その結果二つの原子は、密接にその全本質について「自己自身で、全体として、全的に」、触れ合わなければならない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...黒の編上靴――全体として少し猫背の感じ(スウイトウ・ストウブー)」しかし...
牧逸馬 「双面獣」
...すなわち全自然界における生命は、全体としては、食うものと食われるものとに分たるべきであって、この二つの均衡がない限り生命の持続は不可能である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...全体として、私は、本章における私の推論はおそらくは十分な根拠を欠くことであろうが、そのいずれをも変更すべき十分な理由を認めないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この利益がなくなった時に全体として利益よりも害悪を生じないような利用法をするのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは経験が一の全体として自己包括的で他の何物にも凭(よ)り懸らないと考える...
三木清 「哲学入門」
...その課題を、全体として、あの範囲でみているのではないのですから、いかに何でも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とにかくに全体としての調和を志していたように思われる...
柳田国男 「木綿以前の事」
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