...全体で七百人位は入れる...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...全体で十三巻から成り...
石原純 「杉田玄白」
...つまり奥御殿の建っている丘の周囲全体で...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...神戸(こうべ)で乗った時は全体で九人であったのに...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...それがその事物の全体であるかどうか少しもわからぬ...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...二つの部分が夫々全体であることを要求する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...と共に真理の全体でもない...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...何となれば領域は一つの全体であったから)...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...彼の体全体で感じられた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...全体で三百八十万冊の書籍に対して相互研究の便宜の道と...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...音楽全体である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...かりに最少限度の一大字で百と見ても国全体ではすでに二千万になるので...
柳田國男 「地名の研究」
...反対に級全体で同情して先生に迫り...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...こんなに家全体で浴場を持ち上げているような風呂場は...
横光利一 「旅愁」
...いつも、がちゃがちゃ賑やかな生活(たつき)の物音の中で、よく働き、よく唄い、また或る晩には、村全体で、老いも若きも子供も、鉦(かね)叩き念仏を唱和して、念仏踊りを仲よく踊りぬいている奇妙な仲間なのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...塔全体で一つしかない何かの「開けた床面」なのでしょう...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...魂全体で読んでいる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...モハメダン支配下のスペイン全体で人口は二千五百万に達したろうと云われる...
和辻哲郎 「鎖国」
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