...此處に自分の全人格的存在がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...此醜と惡とを現在の儘で是認する事は自分の全人格が之を容さない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...之を否定するは自分の全人格が彼の醜と惡との立場にゐないことを證しするのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...此の如きは全人格の經驗に反する空華の思想である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...更に進んで故人の肉を描き血を流動せしめて全人格を躍動せしめようとするには勢い内面生活の細事にまでも深く突入しなければならないから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭は終にその全人格を他(ひと)にも自分にも明白に示さないで...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...全人格を厭悪(えんお)した...
太宰治 「女人創造」
...この調子といふものがその作者の持つた全人格...
田山録弥 「小説新論」
...それは知性の所産ではなくて全人格の感情の所産であった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...若々しい詐瞞に陥らないで全人格的に行動してくれるようにということ...
豊島与志雄 「運命のままに」
...二〇 全人格の活動同じ実験室でのある他の日の話である...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...全人格の活動とはいえませんな...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...しかし全人格の活動とは巧いことをいったものだ...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...それはブラームスの全人格を素材とした混りっけのない白大理石像だったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...自分は、単に哲学的思弁によって肯定し得るばかりで無く、全我、全人格を以て、「生くるとも死ぬるとも我等は一つなれば」という悟りの境涯に入り度いのです...
宮本百合子 「偶感一語」
...まるでふところで仮面(かめん)をスリかえたほど苦もなく全人格をかえてしまうが...
吉川英治 「江戸三国志」
...――寝ても醒めても「先帝の遺詔(いしょう)」にこたえんとする権化(ごんげ)のすがたこそ、それからの孔明の全生活、全人格であった...
吉川英治 「三国志」
...永遠の理想(法)を自己の全人格によって把捉せんとする人間の努力に...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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