...実際彼れはゆくゆくは琉球は全く支那の手を離れて...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...全く不可能なことが行われたのだ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...大学に於ける学科の撰択は全く生徒自身の随意であつて...
丘浅次郎 「落第と退校」
...全く世界を異にし...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...絵画には全く無関心だそうである...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...夫婦の間によくつかみ合いがあったということは全く周知の話であるが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...成るほど和装日本紙ではあるけれどもそれは前にいう純粋な手製本とは全く違うのである...
中里介山 「生前身後の事」
...全く別物であった...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...しばらくの間(あひだ)一つ所(ところ)に留(とゞ)まつて全く動(うご)かなかつた...
夏目漱石 「それから」
...こう云う好材料を得(え)ようとは全く思い掛(が)けなんだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...全くの水呑み百姓である...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...全く考えられないことだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今度の事に就(つい)て仏蘭西は全く英吉利(イギリス)と同説だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...夜も全く汗...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ベッドの向う側から湧き起った――全く湯気の如く落ち着いた調子で...
松永延造 「ラ氏の笛」
...今や人類の大衆が全く「無産」となり終り...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...自分は臭い監房の真中に突立ち全く遠ざかってしまうまで飛行機の爆音に耳を澄した...
宮本百合子 「刻々」
...今は全くこの弊に捉(とら)われている...
柳宗悦 「工藝の道」
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