...全くあべこべになっている...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...全く光のない密閉された室内ではあったが...
江戸川乱歩 「悪霊」
...当時洋画の展覧会で絵が売れるなどと言うことは全く奇蹟的のことで...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...仕事が全く閑散になってしまったために...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この感覚は全く物質的機能に外ならない...
戸坂潤 「辞典」
...その時彼は全く落ち付き払っている自分を見出して...
豊島与志雄 「囚われ」
...或はまた全く別の野良猫が空巣をあさりに来たつもりの処を...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...――それには全く気が付きませんでした...
中原中也 「(七銭でバットを買つて)」
...それは全く江戸ツ子を夢中にさせるだけの値打はあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...全く容易の業ではありませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今は全く近代化せられて一向面白味はないが...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...全く作者の教養に本づくもので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...全く兵術の心得などは弁へぬ田夫野人に剣を持たせて最も自由勝手な戦ひを演ぜしめ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...自分はまだ全くみじめになりきってはいないのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...度のすぎた労(いたわ)りや祝辞は云々は全く恐縮で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まるでそれは計算の道具に使われる以外には全く何の用にも役にも立たないあの贋金(にせがね)みたいなものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それの全く巡って来ない村も多く...
柳田国男 「年中行事覚書」
...全く使い物にならなくなっていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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