...凡ての男女関係に対する自分自身の安心というものを全く失って了わねば止(や)まない...
石川啄木 「性急な思想」
...全く理由もなしにいやなのです...
伊藤野枝 「私信」
...しかし全く――」僕は外套に腕を通し釦(ぼたん)をかけながら...
梅崎春生 「蜆」
...」「試験なんか受けるときは全く厭なもんだ...
鈴木三重吉 「桑の実」
...世間の事には全く疎く金銭の事には殆ど低能児だとまで見られていた余が...
高浜虚子 「子規居士と余」
...此鹽梅だと瞬く間に家中に擴がつてしまふかも知れぬといつて兄さんが大變心配なすつていろ/\藥を買つて來て撒いて見なすつたけれども全く駄目なんです...
高濱虚子 「續俳諧師」
...知識としてのその解釈もいろいろであって、古いところですら『古事記』などに説いてあることと、支那の政治思想が入って来てからのとは、全く違っている...
津田左右吉 「陳言套語」
...それとは全く没交渉(ぼっこうしょう)でありながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く拙者共の目の届かぬも道理」と言って服してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今思へば、全く、己(おれ)は、己の有(も)つてゐた僅かばかりの才能を空費して了つた譯だ...
中島敦 「山月記」
...三 文化的時間性一一徹底したる觀想に在る主體は自己を表現し盡して全く客體の蔭に隱れ...
波多野精一 「時と永遠」
...俺は全く彼女の奴隷であった...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...金は全く無いのだが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...*斯んな気分で、斯んなに慌てゝ何か書かうとする今朝は、全く無理だつた...
牧野信一 「断唱」
...嘘を詠むなら全く無い事とてつもなき嘘を詠むべし...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...全くやくざな親父ではあつたが...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...全くそうでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...良人はお二人に対して全くの生面である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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