...これまでの自分の疑ひは全く惡かつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...怪人の姿は全く見えなくなりました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...全く岩瀬氏夫妻の手落ちであって...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...先生にとっては全く寝耳に水のような実状を打明けたら...
太宰治 「惜別」
...全くはじめてであつた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...であるから視空間と触空間とが全く別であるか或いはそうではなくして全く一つのものの二面であるかの何れかでなければならない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...「全く突然のことで...
豊島与志雄 「道化役」
...彼はイデオロギーの問題を全く無視してるんじゃないかと...
豊島与志雄 「傍人の言」
...全く憂欝(ゆううつ)になるわよ...
永井荷風 「ひかげの花」
...全く無経験無知識な身の投げ方をしている――心中にそうたびたび経験や知識があってはたまらないけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからカキツバタを燕子花と書くのは全く間違いです...
牧野富太郎 「植物記」
...これは天候や季節の過去または現在の情勢とはほとんどまたは全く関係するところがないらしく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...全く平凡な色紙絵のようなのにおどろいたこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これは考えると全く泣けるほどです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あい子は僕以外の男性はもう全く考えられないと言います...
三好十郎 「冒した者」
...そとは全く暗くなつてしまつた...
室生犀星 「京洛日記」
...彼奴等(あいつども)は復讐心が強いでのう」「道徳観念が普通人と全く違いますようで……」「……それもある……が……しかし……」と云ううちに署長は何やら考え込んだ...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...それは全くぼくとは無関係な話題であったし...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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