...秘書は蟒が腹の中に金の入れ歯をしているのかと思ったが...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
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高見順 「死の淵より」
...総入れ歯をした人が...
寺田寅彦 「柿の種」
...入れ歯と言ってもはじめは下の前歯と右の犬歯だけはまだ残っていたのが長い間にはだんだんにそれもいけなくなり最後には犬歯一本を残した総入れ歯になってしまった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...父はきげんのよくない時総入れ歯を舌ではずしてくちびるの間に突き出したり引っ込ませたりする癖があった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...自分も総入れ歯をしてみてはじめて父のこの癖の意味がわかったような気がする...
寺田寅彦 「自由画稿」
...平生でもとかく気になる入れ歯がよけいに気になりだす...
寺田寅彦 「自由画稿」
...しかし入れ歯は吐き出して捨てるわけに行かないから引っ込ませてはめ込む...
寺田寅彦 「自由画稿」
...たとえば講演でもしようとして最初の言葉を言おうとするときにきっと上の入れ歯が自然にぽたりと落下して口をふさごうとするのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...「入れ歯を一そろい作ってこの使いの者に渡してくれ」とのことであった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...よく考えてみればみんなイシャクの入れ歯をイブラヒムの口にはめて...
寺田寅彦 「自由画稿」
...美しい皓(しろ)い入れ歯が光る...
林芙美子 「晩菊」
...美しい皓い入れ歯が光る...
林芙美子 「晩菊」
...その歯科医療の状態と入れ歯の特徴を詳細にラジオで放送し...
牧逸馬 「土から手が」
...これに総入れ歯を外して睨(にら)まれると...
山本周五郎 「青べか物語」
...女主人は総入れ歯を鳴らして笑った...
山本周五郎 「青べか物語」
...総入れ歯をカッと剥(む)き出して笑うところまで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...入れ歯などおさせ申しておる」「お情け...
吉川英治 「新書太閤記」
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