...喜助が一向その声を聞き入れないのを見ると...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...結果がどうなろうとそれを眼中に入れないで作られたものであろう...
高村光太郎 「回想録」
...私はすぐ死者を探している者でなければ中へ入れないと思ったので...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...ところがそこへ這入るのには屋根からでないと這入れない...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...もしこの条件を入れないならば...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...室は釘付にして誰も入れないことにしてあったが...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...内部へ入れない軽輩が――それから...
直木三十五 「南国太平記」
...かれはどうしても聞き入れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...耳に入れないわけにはゆかないので...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから暫らく此處へは誰も入れないやうに」行屆き過ぎるほどの指圖です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すこしの手も入れないで...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...大分ギャング出入りが多いので楽屋訪問客は交番の許可が無くては入れないことになった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この小舎の前はもう人間で中に這入れない位です...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...ヒューマニズムの中に入れない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...又昔食つたといふだけのものも入れない...
柳田國男 「食料名彙」
...塩(しお)も入れないのが多いから決してうまい物でないが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...花の咲く木はいっさい入れないことにした...
山本周五郎 「季節のない街」
...私は法律が人情や人間味を考慮に入れない厭な一面を此処でも見せつけられたのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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