...入り口の所につくねんと立って姿やに両肩をささえられながら姿の消えるまで葉子を見送った定子の姿がいつまでもいつまでも葉子の心から離れなかった...
有島武郎 「或る女」
...入り口の戸に錠前をおろし...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...入り口に梅ヶ岡と云ふ立て札がしてあつた...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...二三間で自分の長屋横丁の入り口なので...
岩野泡鳴 「猫八」
...洞窟の入り口は、見あげるほど、大きいのですが、すすむにつれて、だんだん、せまくなり、やがて、道がふたつになっているところに、さしかかりました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...入り口のドアを大きくひらいて...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...知らず知らずほら穴の入り口にたどりついたのです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...穴の入り口のところは...
江戸川乱歩 「大金塊」
...トンネルの入り口に近いところで...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...たとえわれわれの微力ではこの虎穴の入り口でたおれてしまうとしたところでやむを得ないであろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...警官が入り口で君を待ち受けてる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...古い大寺院の入り口で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...太守が革船山を騎り廻している時に偶然通りがかった者には巖窟の入り口が見えると云うことがあります...
宮本百合子訳 「二つの短い話」
...」は筑摩版では「、」]船長は、入り口の方へ、その「物すごい」目を一閃(せん)放っておいて、椅子(いす)へ腰をおろした...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...四人の男が広間の入り口に現れた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...半ば恐れたごとく――人の姿が古風の模様のある入り口の下にあらわれた...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ついにいつの間にか自分の宿の入り口に来ていた...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...西の入り口から見ると...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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