...かげろうにも似ている西関門(せいかんもん)前の黎明の中に戦々兢々として叫んだ...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...都の人心は兢々(きょうきょう)として安き日もなかったのです...
江戸川乱歩 「黒手組」
...私にはあのお若い禅師さまの兢々たる御遠慮の御様子がおいたはしく...
太宰治 「右大臣実朝」
...その後の私は兢兢として授業を受けた...
太宰治 「思ひ出」
...日夕兢々(きょうきょう)として...
太宰治 「惜別」
...ただカステーラの一片がいづれの少将軍に屠(ほふ)られんかと兢々(きょうきょう)として心細げに横たわるのみ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...町中の人々が戦々兢々たる有様でありました...
豊島与志雄 「立札」
...われは心窃(ひそか)に赤痢(せきり)に感染せしなるべしと思ひ付くや人の話にてこの病の苦しさを知り心は戦々兢々(せんせんきょうきょう)たり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...戦々兢々(せんせんきょうきょう)としているじゃないかと云った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...心中は戦々兢々(せんせんきょうきょう)と...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...その後は戦々兢々として...
原民喜 「小さな村」
...彼のために密輸業者どもは戦々兢々として生きた空もない有様であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私はとうとう戦々兢々(きょうきょう)として疫病(えきびょう)から逃げるように逃げた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...番頭どもは兢々としている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何時までもこのような危惧の中に戦々兢々としているくらいなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただし戦々兢々と心配してではございません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このところ戦々兢々(せんせんきょうきょう)たるものがあった...
吉川英治 「三国志」
...兢々業々(きょうきょうぎょうぎょう)...
吉川英治 「三国志」
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