...肩を揺(ゆす)りて気兢(きお)ひ懸れり...
泉鏡花 「海城発電」
...小心にも戦々兢々としてゐる...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...日夕兢々(きょうきょう)として...
太宰治 「惜別」
...戦戦兢兢(せんせんきょうきょう)たるものがあった...
太宰治 「美少女」
...町中の人々が戦々兢々たる有様でありました...
豊島与志雄 「立札」
...戦々兢々(きょうきょう)としている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...元兢と云ふ人の詩髓腦を書いたと云ふことが分つたり...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...前に申しました元兢と云ふ人に...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...決してわが佐倉宗五郎(さくらそうごろう)の如き戦々兢々たるの比に非(あら)ざる事を知れり...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...雇人たちは、戦々兢々として、椿の下の御殿へ行くことを怖れます――けれども、主命によって行かねばならない時は負傷を覚悟して、その被害をなるべく少なくするの用意を整えて行きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんなが戦々兢々と号していた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...いまだに戦々兢々で差支(さしつか)えないと信じているかも知れないんだから...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...戦々兢々(きょうきょう)と...
野村胡堂 「胡堂百話」
...その後は戦々兢々として...
原民喜 「小さな村」
...私はとうとう戦々兢々(きょうきょう)として疫病(えきびょう)から逃げるように逃げた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...胸は泥棒のやうに兢々と炎え立ち...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...このところ戦々兢々(せんせんきょうきょう)たるものがあった...
吉川英治 「三国志」
...議員達も戦々兢々(せんせんきょうきょう)と云う有様でした...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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