...肩を揺(ゆす)りて気兢(きお)いかかれり...
泉鏡花 「海城発電」
...その人が戦々兢々負債を恐れるという一節に...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その後の私は兢兢として授業を受けた...
太宰治 「思ひ出」
...私の頻繁(ひんぱん)過ぎる要求に絶えず戦々兢々(せんせんきょうきょう)としている結果...
谷崎潤一郎 「鍵」
...きみは実に戦々兢々としているじゃないか! きみはばかなことばかりいって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...町中の人々が戦々兢々たる有様でありました...
豊島与志雄 「立札」
...元兢と云ふ人の詩髓腦を書いたと云ふことが分つたり...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...元兢と云ふ人の古今詩人秀句と云ふものが二卷あると云ふことが載つて居ります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...戦々兢々(せんせんきょうきょう)としているじゃないかと云った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...心中は戦々兢々(せんせんきょうきょう)と...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...戦々兢々(せんせんきょうきょう)とし...
新渡戸稲造 「自警録」
...戦々兢々(きょうきょう)と...
野村胡堂 「胡堂百話」
...いよ/\今度はわれわれの番だと市民は日夜戦々兢々としていたのであった...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...これまた戦々兢々たる状態にあった...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...私はとうとう戦々兢々(きょうきょう)として疫病(えきびょう)から逃げるように逃げた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...まるで犯罪者のやうに兢々として...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...明の守徐兢高麗に使した途上...
南方熊楠 「十二支考」
...かくも戦々兢々と恐怖していたのである...
宮本百合子 「刻々」
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