...このちごをば蹇(あしな)へたる丐兒(かたゐ)にわたされずとのたまふを聞きつ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...われは小兒の情もて此景物を迎へ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...山桃の花の樣に可愛い兒であつた...
石川啄木 「散文詩」
...時偶(ときたま)胸に錐でも刺された樣な赤兒の悲鳴でも聞えると...
石川啄木 「赤痢」
...兒等(こら)はただ猛き親を口に指あて眺めたり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...鶴などを飼養して小兒の目を喜ばしむる玉川遊園地もあり...
大町桂月 「久地の梅林」
...赤兒をおぶつて、それをゆさぶるやうな足取をして、麥の芽をふんで居る母親達の姿が哀れに見えた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...銀色の羊兒のそばに脚速きアキリュウスに殺されぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...『*行けポイボス、わが愛兒、飛箭、飛槍の間より、サルペードーンを引き出し、黒き血潮を拭ひ去り、更に遠くに搬び行き、流るゝ水に洗淨し、アムブロシアをまみらしてアムブロシアの衣(きぬ)きせよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...理想家は何うかすると社會の孤兒となるのである...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何? 十八?孤兒(みなしご)になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宗次といふ双生兒(ふたご)の弟があつた相ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...孤兒(みなしご)のお雪は徳右衞門に引取られた――これは親分も御存じで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生れ落ちた赤兒の時から...
萩原朔太郎 「宿命」
...腸加太兒の起ることもあると同時に...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...爭議等の塲合兒童の合唱横行によつて敵を惱ますもの...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...二兒を左右に伴つた君の勇ましい寫眞を拜見しました...
正宗白鳥 「輕井澤より」
...椅子に無事の小兒を載せ玩具食品をやり他處なく食ひ遊ぶを...
南方熊楠 「人柱の話」
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