...君の愛兒は肯緊を外れた攻撃と内容の充實を缺いた同感との眞中に立つて寂しく微笑んでゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...われは小兒の情もて此景物を迎へ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...西方鹿兒島市附近は十七日に著く降灰ありしのみにて甚だ少く...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...何日もの如く三歳(つ)になる女の兒の帶に一條の紐を結び...
石川啄木 「雲は天才である」
...お定を頭に男兒二人...
石川啄木 「天鵞絨」
...幼兒の腦よりなほ鈍く...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...いつ雜種兒の境遇をはなるゝにや...
大町桂月 「小日向臺」
...いみじき我の川流は屍體に滿ちて、溢るれば、我は聖なる大海に水を搬ぶを得べからず、汝、無慚に人を討つ、その凶暴を今止めよ、 220あゝ勇猛のアキリュウス汝は我を驚かす!』脚神速のアキリュウス答へて即ち彼に曰ふ、『スカマンダロス、天王の愛兒、汝の命のまま成るべし、されど城中にトロイア軍を追ひ攘ひ、敵ヘクト,ルと相向ひ、彼と我との勝敗を 225決する前は、驕傲の彼らを殺すこと止(や)めず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼等は兒玉子の名を呼び...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曰く女囚乳兒の保育...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...兒女の風俗も街上の光景と同じく今尚傳來の趣味を失はずに居るところが多い...
永井荷風 「十年振」
...幾日も十分な食事が取れないために乳呑兒をかかへながら妻は乳が涸れるほどの非慘さだつた...
南部修太郎 「氣質と文章」
...それにいろ/\の小道具に交(まじ)つて女の兒の簪(かんざし)らしい古い摘(つ)まみ細工(ざいく)やら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兒戲に類するとは思ひながら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...託兒所だろうという事で...
三好十郎 「肌の匂い」
...毒を呑んで胎兒もろとも死ぬと言つている由...
三好十郎 「肌の匂い」
...兒童だけが保存して居るのかと思はれることである...
柳田國男 「兒童語彙解説」
...子負帶など小兒の爲に特に古い生活樣式の取殘されてある場合が認められる...
柳田國男 「服裝語彙分類案」
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