...一月十日頃より鹿兒島市附近に續發したる地震は火山性のものたりしを推知するに難からず...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...育ち卑しき涕垂(はなたら)しの兒女(こども)等を對手に送つてゐるのは...
石川啄木 「足跡」
...身の丈三尺五六寸胸廓手足之に準じ一見小兒の如し...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...糸七は小兒のうちから...
泉鏡花 「遺稿」
...次に兩兒(ふたご)の島をお生みになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...二兒、眼をこすり/\日の出を眺めけるが、さまで喜べる樣も無し...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...まだ水泳を知らぬ二兒は...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...姉は裏口の農家より小兒負うて歸り來り...
大町桂月 「猫征伐」
...君稚兒(ちご)ありや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...一女性或は無知の一小兒射たるが如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...親分に小言を言はれたでせう」「よく覺えてゐやがる」「躾(しつけ)の良い兒は違つたもので――」「手拭をよく絞らないからだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大晦日(おほみそか)の晩の雪の中に棄ててあつた女の兒のことを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たしかに彼等の幼兒は...
萩原朔太郎 「夢」
...鹿兒島の町はすでに他郷であつた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...あなたは孤兒なんだと思ひます...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さういふ時いつも彼女のまはりには五六人の混血兒らしい青年たちがむらがつてゐるのであつた...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
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三好達治 「山果集」
...「あれ取つて頂戴な」女の兒は私に取りついて放れない...
吉江孤雁 「夢」
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