...抱いて居る兒はまだ乳房を放さない...
石川啄木 「雲は天才である」
...お八重は此反對に、今は他に縁づいた異腹(はらちがひ)の姉と一緒に育(そだ)つた所爲(せゐ)か、負嫌ひの、我の強い兒で、娘盛りになつてからは、手もつけられぬ阿婆摺(あばづ)れになつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...八人の兒女があるといふ痛切な感念が...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...あんなに影が薄かつたのは病兒の看護に疲れたのに相違ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...まだ水泳を知らぬ二兒は...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...さすがに日本男兒也...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...身を轉ずる狗の兒にや喩へむ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...264 オヂュシュウスの愛兒...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...愛する者を無慚にも孤兒また寡婦と爲す勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝ら今はアカイアの男兒に非ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...東京住居の幼兒に分らないのは無理もない...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...かくも早く愛兒達の遺志による此會が設立された事...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...赤子(あかご)や兒童(じどう)の死體(したい)は...
濱田青陵 「博物館」
...小兒(ちツさい)のも出來(でき)てか...
樋口一葉 「十三夜」
...わが國の如く殆んど百パーセントそのままの未組織プロレタリア兒童大衆との間には...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...尋ねると此死人は十歳計りの男兒で行列の先頭に僧が唄ひ後に老年の喪主が悲しみ往くが...
南方熊楠 「人柱の話」
...コシ鹿兒島附近では黴も麹も共にコシと謂ひ...
柳田國男 「食料名彙」
...ヤンはこの兒に自分の杯から一杯飮ませた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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