...親の手に縋り乍ら僅かに怖ろしき物の一瞥を竊む小兒の如く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...破裂當時の概況【今回の破裂】大正三年一月十日頃より鹿兒島市附近に地震續發し人心恟々たりしが...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...爲樣のない横着な兒で...
石川啄木 「足跡」
...まるで小兒(こども)みたいだ...
石川啄木 「鳥影」
...神田兒(かんだつこ)だ...
泉鏡太郎 「十六夜」
...お兒が一番無遠慮にやつてくる...
伊藤左千夫 「奈々子」
...鍛冶の祖(おや)トバルカインは、いそしみて、宏大の無邊(むへん)都城(とじやう)を營むに、同胞(はらから)は、セツの兒等(こら)、エノスの兒等を、野邊かけて狩暮(かりくら)しつゝ、ある時は旅人の眼(まなこ)をくりて、夕されば星天(せいてん)に征矢(そや)を放ちぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...其先頭にアレースの寵兒...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...神女若しトロイア及び城中の女性並に小兒らを憐みおぼし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私は昔愛兒達にしてやつた樣に...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...凡そ襁褓の乳兒にして、其の母の有罪なる爲めに、均しく獄中に伴はれて陰欝なる囚房の間に養育せらる、天下豈此に過ぐるの慘事あらむや、彼れ携帶乳兒の、斯く獄舍の生活に慣るゝや、反つて普通兒童の活溌なる遊戯を喜ばずして、再び獄舍に入らむことを望むものあるに至る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...乳呑兒(ちのみご)を帶(おび)で括(くゝ)つたのも大抵(たいてい)は寮(れう)の庭(には)へ集(あつま)つた...
長塚節 「土」
...いぢめつ兒に打たれた子供が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お君さんが月足らずの兒とわかつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神を見るものは幼兒より外にない...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...即ち、1・兒童の組織、未組織による採用作品の相違、平時と非常時(ストライキ等の塲合)とに於ける採用作品の相違...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...今年八つになる私の女の子がおぶつててこんな事になつちまつたんですが……どうも困つた事が出來つちまつた……これ一人つきり妹には子供がねいんだが……」彼はいかにも靜(しづか)さうに轉ばされてゐる赤兒を振り返つて...
水野仙子 「嘘をつく日」
...其兒の帶を取て去た...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
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