...頸や手足が小さくて何處かに女性的な小兒らしい面影が見えぬでもない...
有島武郎 「半日」
...懷(ふところ)の赤兒が『ギャッ』と許り烈しい悲鳴を上げた...
石川啄木 「葬列」
...「坊(ばう)やはいゝ兒(こ)だ寢(ねん)ねしな...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...再び我兒の胸に耳をひつつけて心臟音を聞いて見た...
伊藤左千夫 「奈々子」
...いかに自然の健兒ぞや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...彼よりも脊が高い然しわが兒は驚かない...
千家元麿 「自分は見た」
...又「都の西北」の歌が全國津々浦々の兒童にまでもよろこびうたはれるやうになつたことも...
相馬御風 「校歌「都の西北」と私」
...江戸つ兒の気前を見せたものである...
竹久夢二 「砂がき」
...此方に可愛い男の兒が生れたのを兼家はそこにはひたかくしにかくして置いたのを...
田山花袋 「道綱の母」
...565逝ける愛兒の傍に戰鬪いたく荒るるため...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...母親は愛兒の死をあきらめかねて同じ年頃の子供...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...新聞紙の寵兒とはならざれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...兒童が智識となるべき能力を自然に具へてゐるけれども...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...恰(あたか)も一個(こ)の低能兒(ていのうじ)であるかの如(ごと)き心持(こゝろもち)を起(おこ)した...
夏目漱石 「門」
...夢をみながら わたしは幼な兒のやうに泣いてゐたたよりのない幼な兒の魂が空家の庭に生える草むらの中で しめつぽいひきがへるのやうに泣いてゐた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...乳(ちゝ)に飽(あ)きれば乳房(ちぶさ)に顏(かほ)を寄(よ)せたるまゝ思(おも)ふ事(こと)なく寐入(ねいり)し兒(ちご)の...
樋口一葉 「軒もる月」
...其時メルリンが他の小兒と遊び爭ふと一人の兒が...
南方熊楠 「人柱の話」
...老母と幼兒をかかえて百姓仕事をはじめ...
三好十郎 「肌の匂い」
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