...兎唇(みつくち)の童(わらべ)も居りましたから...
芥川龍之介 「俊寛」
...並びに桔梗(ききょう)の方(かた)の事筑摩則重(つくまのりしげ)兎唇(みつくち)になる事...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...筑摩則重(つくまのりしげ)兎唇(みつくち)になる事...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...殿様の顔が生れもつかぬ兎唇(みつくち)になっていたのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼女と此の兎唇(みつくち)の大名とが水入らずで対坐している閨(ねや)の光景が見たくてならなかった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...夫を兎唇にしたゞけで満足するであろうか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...もしそうしなかったら今度こそ彼の兎唇の上にある隆起物が其ッ平(たい)らになってしまったかも知れない...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...兎唇の上に右の耳朶がちぎれたのは相当の打撃だけれども...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...兎唇や鼻缺けよりも一層悪いと云う議論も成り立つが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...かの城内の奥庭に於いて則重を兎唇(みつくち)にし...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...例に依って兎唇(みつくち)の口元をもぐ/\させながら聞き取りにくい甘ったるい私語をさゝやいていた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...兎唇(みつくち)になってから段々声の出し方が臆病になり...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...光線の加減で兎唇のところが洞穴のように凹(くぼ)んで見え...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...次には兎唇の上を探って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...兎唇(みつくち)や片耳のお姿を見馴れている家来共は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...兎唇(みつくち)の...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...兎唇(みつくち)の手術のために入院している幼児の枕元の薬瓶台の上で...
寺田寅彦 「病院風景」
...黒革胴を着込んだ背の小づくりな――そして兎唇(みつくち)の見るからに風采のあがらない武士が出て来た...
吉川英治 「大谷刑部」
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