...この故に聡明なるディレツタントは地獄の業火を免れる為に...
芥川龍之介 「僻見」
...ただミーメの泉の傍のホッドミンネの神苑(Hoddminnes Hain)だけがこの世界的の火災を免れるので...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...顔の色は灰のようになってひざまずいてどうしたなら罪を免れることができるだろうかと言って教えを請うた...
田中貢太郎 「西湖主」
...みじめな平民たちは自分たちの難儀を自分たちの出来る限り免れるようにするより他(ほか)はなかったのである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それとも云わない方が苦しい説明を免れる途だと考えたか...
戸坂潤 「社会時評」
...試験に失敗したら兵役を免れることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...残忍な試験に供せらるるだけの憂目(うきめ)は免れることを得て...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしの命令に絶対服従から免れることじゃないのよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この醜態から手際よく免れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...この女軍の包囲から免れるために...
野村胡堂 「楽聖物語」
...江戸つ兒の美の探求眼を免れる筈もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガーイウスの事跡の如きもまた同じ運命を免れることが出来ないのは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...だがどんな事をしても死を免れる魂胆だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...その煩悶を免れる手段は固(もと)より「現状の進行に任せる」よりほかはないのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...それを免れる事が出來ないのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「これを免れるということがいかにつまらないことであるか」と考える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全体として軟弱な感じを免れることができません...
柳宗悦 「民藝の性質」
...云い免れるだけの証拠がない」「……………」「……だから吾輩は覚悟を決めた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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