...アテンにおける最も優秀な人たちが彼らの哲学上の意見に対する刑罰(死罪)を免れるために次々に亡命したという史実を読んでみていると彼の賛歎されたアテンの文化というものがはなはだ妙なものに思われてくるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...如何(いか)にして刑罰を免れるかということにあった...
江戸川乱歩 「心理試験」
...野火に逢つた時には手元からも火をつけて先に野を燒いてしまつて難を免れる方法である...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...山賊が追跡を免れるために身をかくす洞穴を憶えていると同じくらいにしか彼を憶えていなかった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...良心の苛責を免れる方法を講じない以上は...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...やつとさうした過失に陥ることから免れることが出来たと思つた...
田山録弥 「島からの帰途」
...この場合象が気違い扱いを免れる方法はただ一つしかなかった...
寺田寅彦 「解かれた象」
...それとも云わない方が苦しい説明を免れる途だと考えたか...
戸坂潤 「社会時評」
...もし幸いにそれを免れる時には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...又逆に主體も客體において表現を遂げることによつて單に隱れたる暗闇の存在にをはるを免れる...
波多野精一 「時と永遠」
...恰も殖民地に特有なもののやうに思はれる苛々(いら/\)した心状を免れる事は出來なかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...不幸を免れる公明な方法はすべて許されているだけでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...此桜の花を見て来た者は地獄の責苦を免れるであらうと...
柳田國男 「信濃桜の話」
...水さえあればこれを免れることができた...
柳田國男 「地名の研究」
...この種の事故を免れることは出来ない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...権勢に阿付(あふ)する意味ではなくして宋の司馬桓(しばかんたい)の迫害を免れるためであった...
和辻哲郎 「孔子」
...火を免れることは出来なかった...
和辻哲郎 「鎖国」
...右のごとき難を免れるのみならず...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??