...わしに附いてゐた悪魔の手から免れる事が出来た...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...ただミーメの泉の傍のホッドミンネの神苑(Hoddminnes Hain)だけがこの世界的の火災を免れるので...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...対抗すべき陸軍武力は一本のシベリヤ鉄道により長距離を輸送されるソ連軍に過ぎないために服役を免れる男子が多かった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...如何(いか)にして刑罰を免れるかということにあった...
江戸川乱歩 「心理試験」
...免れることができるからであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...これらは孰(いず)れも佛道に帰依(きえ)したお蔭で禍を免れることが出来たのであるが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...やつとさうした過失に陥ることから免れることが出来たと思つた...
田山録弥 「島からの帰途」
...ようやくのことで免れるのである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...観念論的乃至神秘論的な逸脱を免れることは出来ないと考える...
戸坂潤 「辞典」
...それとも云わない方が苦しい説明を免れる途だと考えたか...
戸坂潤 「社会時評」
...今のように自分で勝手に解決するという恐ろしい苦痛を免れることができるからだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...人にうつすことだけは免れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしの命令に絶対服従から免れることじゃないのよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...狂人ならば人柱を免れること叶うかと謀りまして...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...俺は起訴を免れる為に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...イタリアでは殺人犯も神殿に逃れれば罪を免れることが多いので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...恰も殖民地に特有なもののやうに思はれる苛々(いら/\)した心状を免れる事は出來なかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...幸(さいわい)にして謾罵(まんば)を免れることが出来ても...
森鴎外 「魚玄機」
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