...さういふことは何うしても免れないことなのだらうか...
田山花袋 「道綱の母」
...するような欠陥のあることを免れない...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...まづい點のあるを免れないが...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...蚕の生命の安全率を犠牲にすることを免れないが...
戸坂潤 「科学論」
...何と云っても臨時体制という性質を免れないように見える...
戸坂潤 「思想動員論」
...その意図を遂行する立場自身がこの通俗観念に基いているという不幸を免れないのだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...理論的解明を容れ難い点で神秘的であることを免れない...
戸坂潤 「辞典」
...併し(この点が大切だ)まだ現実にはみじめであることを免れない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その夜の物語は不完全たるを免れないだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...暗くて鬱陶(うっとう)しさは免れない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...子供も人間だから矛盾を免れない...
二葉亭四迷 「平凡」
...二人とも起訴は免れないぞ」「たわごとです」とエイビスが鼻白んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...君も決して非難は免れないぞ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...不精密を免れない...
三木清 「軽蔑された飜訳」
...早計のそしりを免れないであろう...
武者金吉 「地震なまず」
...こういう場合に対する用心準備はいつも不確実と不安とを免れないのであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その時々の制度上の特色に囚はれたきらひを免れないのであつて...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...従って大部分の国に共通な貨物の価格もまたかなりの相違を免れないであろうけれども...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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