...ドン・ホアンの沒入は哲學的に云へば浮動(ボーデンロース)のものである事を免れない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...特別な偉人でない限りこれは無責任のそしりを免れないものであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...多少危険を免れないとさえ考えられるかも知れないのである...
戸坂潤 「映画芸術と映画」
...それからの随伴感情も総て「薄薄」であることを免れない...
外村繁 「澪標」
...ある時期にはどうしても没落を免れないものらしい...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三間と隔たりの出来るのは免れないらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは何処までも合目的的世界たるを免れない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...而(しか)して神は我々の自己に神秘的原因たるを免れない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...時宗では阿の字の上にいろ/\の字を加へて名とする習慣であるから時々重複を免れないが...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...こわれやすいというのを免れない...
古川緑波 「甘話休題」
...どう転ぼうが、どっち側にも顔向けできず、屈辱は免れない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...需要の減退を免れないものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは常に虫害その他の害を免れない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「エピゴノイ」たることを免れない...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...どうしても人魚を食つた嫌疑を免れない人である...
森鴎外 「追儺」
...つまりその目的が肉的であって飽満を免れないからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御馳走ぶりもこの範囲を免れない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その行為が資本家の行為と纔(わず)かに五十歩百歩の差を以て利己的行為たるを免れないことに赤面せねばならないでしょう...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
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