...その疵瑕(しか)は遂に疵瑕たることを免るべからず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...我人の免るべからざるところなれども...
井上円了 「おばけの正体」
...三樂齋も漸く免るゝことを得たる也...
大町桂月 「國府臺」
...夜間なりとも禍を免るることは恥ならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...如何に彼が苟安(こうあん)を偸取(とうしゅ)したるの譏(そし)りは免るべからざるにせよ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...また後代の駒井の家の祭りをここに絶った責(せめ)は免るべくもあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...免るべからざる適法の運命でもあるかの如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...到底その私刑を免るることはできない...
中里介山 「大菩薩峠」
...情ある方々に御恩報じの叶ふべき我れならずさらば免るし給へと身を起すに足もと定まらず...
一葉 「暗夜」
...まったく軽信軽疑の譏(そしり)を免るべきものと言うべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...必ずまた人の軽蔑を免るべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...固(もと)より免るべからざるの結果にして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...庚申を信ずれば盗難を免るとし...
南方熊楠 「十二支考」
...茶山は蘭軒のこれによつて寂寥を免るゝを喜び...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...漢医方の基礎は到底撼揺(かんえう)を免るべからざるに至つたからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...破壊は免るべからざる破壊かも知れない...
森鴎外 「かのように」
...君おそらくは病苦と老衰とを免るべし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私たちは到底一種の宿命から免るゝことはできない...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??