...その疵瑕(しか)は遂に疵瑕たることを免るべからず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...増税若くは募債の一事は此際遂に免るべからざるものなるべく然かも之を斷行せんとせば必ずや先ず國民全部の怨嗟の的となる覺悟なかるべからず...
石川啄木 「雲間寸觀」
...「無益の苦を免るべし」とは...
高神覚昇 「般若心経講義」
...或時母の不在に狼来りて、七つの仔の中、六つを食い尽し、最後の一つのみ、免るるを得たり...
高木敏雄 「比較神話学」
...免るること能わざるなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...死の運命を免るべく隊伍の中に身を潜む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...死を免るゝものあらじ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...いかなる社会といえども空論世界の譏(そし)りを免るるあたわざるはもちろんなれども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかしてその政党と称するものにしてなお私党の大弊を免るるあたわざるものありて...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...また後代の駒井の家の祭りをここに絶った責(せめ)は免るべくもあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...免るべからざる適法の運命でもあるかの如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...免るべからざる弱さもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は犯人が罪を免るるを見ました...
浜尾四郎 「死者の権利」
...不徳の名を免るることあり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...固(もと)より免るべからざるの結果にして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...免るるを得る者なく...
南方熊楠 「十二支考」
...社殿あらば合祀を免ると聞き...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...漢医方の基礎は到底撼揺(かんえう)を免るべからざるに至つたからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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