...貴女の美しさに免じて許す...
泉鏡花 「海神別荘」
...免じても一杯お飮みよ」と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あるいはラレイなる者(他の名はその人々の位置に免じて...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それに免じて言わしてもらえるならですな...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...自分に免じて打倒れおる士を助けん事を...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...しかしお前の熱心に免じて...
豊島与志雄 「魔法探し」
...討たれてやりたい――その志に免じて」月丸は...
直木三十五 「南国太平記」
...どうか僕の熱心に免じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...五人の命を助けた手柄に免じて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其方の手柄に免じても宜いのう」「それでは申上げます」平次は少し居住(ゐずまひ)を直しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この彦兵衛の顔に免じて返してくれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その女性があなたの友人であることに免じて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「この方の条件を受けいれるならば、お扱いに免じて、徳川どのの罪はゆるしてもよい」信雄の口からいわせておいて、秀吉は、戦捷者(せんしょうしゃ)の立場をとった...
吉川英治 「新書太閤記」
...……宥(ゆる)しておやりなされ、親鸞に免じて、お聞き届け願わしゅうござる」「…………」国時は、考えこんだまま、即答を与えなかった...
吉川英治 「親鸞」
...お吉さんの今日のこともおれに免じて...
吉川英治 「親鸞」
...先祖の功に免じて...
吉川英治 「源頼朝」
...――もし無事に戻して詫びるならば免じておくが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...日ごろの寵愛に免じて...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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