...この報告書は克明に書きまとめました...
...彼女は仕事に対して克明な姿勢を示している...
...彼は細部にわたって克明な説明をしてくれた...
...克明に観察することで、新しい発見があるかもしれない...
...克明な心構えを持って取り組めば、仕事はスムーズに進む...
...私がその町に住まい始めた頃働いていた克明な門徒の婆さんが病室の世話をしていた...
有島武郎 「小さき者へ」
...京都の目星(めぼ)しい靴屋の名前を一々克明に書き取つて...
薄田泣菫 「茶話」
...死に至るまで四十余年間ついに中止せず克明にしるし続けた...
太宰治 「盲人独笑」
...しかもひとたびそれらすべての根據のうち最もすぐれたものを克明に考究し...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...科学が今日のように発達したのは過去の伝統の基礎の上に時代時代の経験を丹念に克明に築き上げた結果である...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...昼のうちは克明(こくめい)に働いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...二百ばかりの魔衆が克明に描き込んである...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...彼は小林に対して克明に律義(りちぎ)を守る細心の程度を示したくなかった...
夏目漱石 「明暗」
...克明に道順をかんがえつつ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...克明にお辞儀をすると...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...一人ずつ克明に訪問して歩いた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...僕もこれで克明な男だから...
久生十蘭 「魔都」
...古くなった屋根板は克明に新らしいのと取り換えてあり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そして、その多くの試練にたちむかう、四人の姉妹の、それぞれちがった性格の描写は、まことに、明暗多彩、克明精細、しかも、この一篇にみなぎる愛と誠とは、いかなる読者の心をも魅了し、感激させずにはおきません...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...露に濡れた葡萄の房が朝の空の中で克明な陰影を振りかざし...
横光利一 「妻」
...克明にたどり/\書いてゐるうち...
吉川英治 「折々の記」
...克明に写して行った...
吉川英治 「三国志」
...克明(こくめい)に鳴門一帯を測量した時...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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