...この報告書は克明に書きまとめました...
...彼女は仕事に対して克明な姿勢を示している...
...彼は細部にわたって克明な説明をしてくれた...
...克明に観察することで、新しい発見があるかもしれない...
...克明な心構えを持って取り組めば、仕事はスムーズに進む...
...そして一字づつ克明に壜の文字を読んでゐたが暫くすると...
薄田泣菫 「茶話」
...黄河の濁り水を克明に瓶に入れて持つて帰つたからといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...日本と英吉利との距離を克明に測つてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...克明な巡査は、夜が明けると、態々(わざ/\)芳賀氏の玄関まで罰金を受取りに出掛けて往つた...
薄田泣菫 「茶話」
...もっと野生のままの原野に自然が作り出す収穫の価値は誰が計るのだろうか?英国乾草の収穫は克明に量られ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...克明に寫生して後世に殘したものは有難いと思ふ...
竹久夢二 「砂がき」
...死に至るまで四十余年間ついに中止せず克明にしるし続けた...
太宰治 「盲人独笑」
...初めは思い出を英国へ持ち帰るために毎日毎日克明に認(したた)めていたものらしいだけに...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...科学が今日のように発達したのは過去の伝統の基礎の上に時代時代の経験を丹念に克明に築き上げた結果である...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...都下の各新聞は検挙の模様を毎日克明に報道することによって...
戸坂潤 「社会時評」
...だが例えば四大雑誌を克明に読破して見給え...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...彼女の筆は、克明に、辛辣に、微にいり細をうがって描寫する...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...克明に名前を書き入れたのを見せながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...克明に生真面目に...
牧野信一 「浪曼的月評」
...克明にたどり/\書いてゐるうち...
吉川英治 「折々の記」
...克明に写して行った...
吉川英治 「三国志」
...領下の戸帳(こちょう)や蓄備倉(ちくびそう)の表(ひょう)や年貢控(ねんぐひか)えなどを克明(こくめい)に見終っての後...
吉川英治 「私本太平記」
...西郷札は素材の要意も克明な手がたい作品であったと記憶する...
吉川英治 「随筆 新平家」
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