...この報告書は克明に書きまとめました...
...彼女は仕事に対して克明な姿勢を示している...
...彼は細部にわたって克明な説明をしてくれた...
...克明に観察することで、新しい発見があるかもしれない...
...克明な心構えを持って取り組めば、仕事はスムーズに進む...
...あれで相当克明(こくめい)でねばり強いから...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...初めは思い出を英国へ持ち帰るために毎日毎日克明に認(したた)めていたものらしいだけに...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...それはとにかく「四時」「九時」と時刻を克明に書いている所に何となく自分の頭にある子規という人が出ているような気がする...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...克明な姿(なり)をして...
徳田秋声 「足迹」
...克明に講義したものが...
戸坂潤 「読書法」
...また一方彼は出草を望んでいる者、内地人に反感を抱いている者、そういう自分の腹心たり得る条件を具えている者を探しだしては、克明に秘密に、計画を打ちあけて行った...
中村地平 「霧の蕃社」
...万事に非常に克明であった...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...石版刷りの精緻な図版まで克明に透き写したものが遺っている...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...克明にこの記録をとり続けたのである...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...克明に道順をかんがえつつ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...死んだ御主人の字を一つ/\克明に寫したのは大した骨折だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三人がかりで箸を割っては妻楊枝に巻きついている辻占の紙を一枚ずつ克明に読んで見たが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...日暦(カレンダー)の日づけや草の葉の細かい葉脈まで克明に描(か)いてあり...
久生十蘭 「キャラコさん」
...刻むような克明な文字を書きつけて行く...
久生十蘭 「魔都」
...克明にノートするふりをしていたが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...速記者もまた克明にその通りを写して紹介しているところがいよいよおもしろい...
正岡容 「我が圓朝研究」
...まだ南九州の如(ごと)く克明に我名(わがな)を啼いていたかも知らぬ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...山商人に引っ張りまわされて克明に視て歩いたところで...
吉川英治 「新書太閤記」
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