...この報告書は克明に書きまとめました...
...彼女は仕事に対して克明な姿勢を示している...
...彼は細部にわたって克明な説明をしてくれた...
...克明に観察することで、新しい発見があるかもしれない...
...克明な心構えを持って取り組めば、仕事はスムーズに進む...
...四十格好の克明(こくめい)らしい内儀(かみ)さんがわが事のように金盥(かなだらい)に水を移して持って来てくれた...
有島武郎 「或る女」
...克明な點に於いてもここの友人に負けないやうに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...どこへ持って行った?」それからの騒ぎを一々克明にここに写している遑(いとま)はない...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...黄河の濁り水を克明に瓶に入れて持つて帰つたからといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...しかもひとたびそれらすべての根拠のうち最もすぐれたものを克明に考究し...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...という細かい克明な注意まで書き添えてあった...
寺田寅彦 「柿の種」
...克明な姿(なり)をして...
徳田秋声 「足迹」
...だが例えば四大雑誌を克明に読破して見給え...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...克明に数学的に分析をしても...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...本文のは克明(こくめい)に二本の横棒を引つ張つてゐるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...克明に名前を書き入れたのを見せながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...克明に演って引き下がっていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...泣かせるところや、物凄いところは、せいぜい歌うような調子で朗読的にやってのけ、お手のものの笑わせるところだけ、克明に、念を入れてしゃべった...
正岡容 「寄席」
...露に濡れた葡萄の房が朝の空の中で克明な陰影を振りかざし...
横光利一 「妻」
...克明にたどり/\書いてゐるうち...
吉川英治 「折々の記」
...克明に写して行った...
吉川英治 「三国志」
...そうした将星の頻繁(ひんぱん)な往来を克明に記憶していて...
吉川英治 「新書太閤記」
...その「信長公記」に克明に書いている...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索