...この報告書は克明に書きまとめました...
...彼女は仕事に対して克明な姿勢を示している...
...彼は細部にわたって克明な説明をしてくれた...
...克明に観察することで、新しい発見があるかもしれない...
...克明な心構えを持って取り組めば、仕事はスムーズに進む...
...克明に帽子を脱いでお辞儀をしたといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...京都の目星(めぼ)しい靴屋の名前を一々克明に書き取つて...
薄田泣菫 「茶話」
...もっと野生のままの原野に自然が作り出す収穫の価値は誰が計るのだろうか?英国乾草の収穫は克明に量られ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あいつを、あの青みどろを、しかと掴んで計算し、その在りのままの姿を、克明に描寫し、黒白確實に、表現し、それを、やさしい額縁にいれて呈出したい...
太宰治 「「人間キリスト記」その他」
...それに自分は発端から克明に物語る田舎者のような話し方は至極不得手だ...
辻潤 「ふもれすく」
...不折邸附近の行きづまり横町が克明に描かれ「不折」「浅井」両家の位置が記入されている...
寺田寅彦 「子規の追憶」
...あとの隅(すみ)を克明(こくめい)に松脂(まつやに)で押える...
中里介山 「大菩薩峠」
...気質が察しられるような克明な文字でキチンと書きこまれてある...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...克明に住所をさがさせる...
久生十蘭 「だいこん」
...建物を克明に調べながらつぶやいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...自分にわかつたことだけを克明に書いてゆくといふことが大切であらう...
三木清 「哲學はやさしくできないか」
...そして、その多くの試練にたちむかう、四人の姉妹の、それぞれちがった性格の描写は、まことに、明暗多彩、克明精細、しかも、この一篇にみなぎる愛と誠とは、いかなる読者の心をも魅了し、感激させずにはおきません...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...この野蛮さが事物をここまで克明に徹せしめなければ感覚を承服することが出来なかったという人間の気持ちである...
横光利一 「旅愁」
...克明にたどり/\書いてゐるうち...
吉川英治 「折々の記」
...辞句も不明だし、諸所に、克明な筆で、塗りつぶしたり、書入れがしてある...
吉川英治 「三国志」
...克明に写して行った...
吉川英治 「三国志」
...そして克明である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...実に克明にいろいろな食物を買って来た...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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