...この報告書は克明に書きまとめました...
...彼女は仕事に対して克明な姿勢を示している...
...彼は細部にわたって克明な説明をしてくれた...
...克明に観察することで、新しい発見があるかもしれない...
...克明な心構えを持って取り組めば、仕事はスムーズに進む...
...實姉の異状姙娠の分娩の有樣を克明に描寫したものであつた...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...其渾然と仕上げられた「娘」といふものの理窟なく匂はしく愛すべきものであるところの雰圍氣を克明に描寫しよく傳へてゐて...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...克明に括り紐を継ぎ合せて...
薄田泣菫 「茶話」
...その男は紙の両側に七千五百行づつ克明に書き込むだものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...しかもひとたびそれらすべての根拠のうち最もすぐれたものを克明に考究し...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...克明な姿(なり)をして...
徳田秋声 「足迹」
...だが例えば四大雑誌を克明に読破して見給え...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...奥様にお取次を願います」克明(こくめい)に頭を下げて頼むので...
中里介山 「大菩薩峠」
...昼のうちは克明(こくめい)に働いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...……あの伝で張抜きの石を克明に千両箱へひとつずつ被せましてね...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...自分にわかつたことだけを克明に書いてゆくといふことが大切であらう...
三木清 「哲學はやさしくできないか」
...そして、その多くの試練にたちむかう、四人の姉妹の、それぞれちがった性格の描写は、まことに、明暗多彩、克明精細、しかも、この一篇にみなぎる愛と誠とは、いかなる読者の心をも魅了し、感激させずにはおきません...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...この野蛮さが事物をここまで克明に徹せしめなければ感覚を承服することが出来なかったという人間の気持ちである...
横光利一 「旅愁」
...山商人に引っ張りまわされて克明に視て歩いたところで...
吉川英治 「新書太閤記」
...克明に日記をつけたりなどして...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そして克明である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ひとの克明な記憶には...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...実に克明にいろいろな食物を買って来た...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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