...この報告書は克明に書きまとめました...
...彼女は仕事に対して克明な姿勢を示している...
...彼は細部にわたって克明な説明をしてくれた...
...克明に観察することで、新しい発見があるかもしれない...
...克明な心構えを持って取り組めば、仕事はスムーズに進む...
...どこへ持って行った?」それからの騒ぎを一々克明にここに写している遑(いとま)はない...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...何も夜更(よふか)ししてまで克明に答案を調べるにも及ばない...
薄田泣菫 「茶話」
...都下の各新聞は検挙の模様を毎日克明に報道することによって...
戸坂潤 「社会時評」
...だが例えば四大雑誌を克明に読破して見給え...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...指を一本ずつ克明にふいて手拭をかえす...
中勘助 「胆石」
...克明に数学的に分析をしても...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...「つまり己(おれ)の金で己が買ったと同じ事になるんだからな」「でも貴夫(あなた)に対する義理だと思っていらっしゃるんだから仕方がありませんわ」姉は世間でいう義理を克明に守り過ぎる女であった...
夏目漱石 「道草」
...克明に道順をかんがえつつ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...それを克明に書き記して置いたばかりでなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...本文のは克明(こくめい)に二本の横棒を引つ張つてゐるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……裏どなりを克明に訊きこんで歩きますと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...三人がかりで箸を割っては妻楊枝に巻きついている辻占の紙を一枚ずつ克明に読んで見たが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...克明に前進を続ける気力も失(う)せて...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...噴水の鶴が唄うのを聞いたという人々を克明に洗い立てて見れば...
久生十蘭 「魔都」
...克明にノートするふりをしていたが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...思ひ出は尺取虫がするやうに克明ならず過現無差別思ひ出といふものは尺取虫が尺をとりつつ進む様に規則正しくそれからそれと遡つたり又はその逆に昔から順を追つて思ひ出すなどといふものではない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...著者の思想が著者の身体的状態(病気や欲望や)に伴って変化している有様が克明に記載されている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...實に克明にいろ/\な食物を買つて來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
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