...この報告書は克明に書きまとめました...
...彼女は仕事に対して克明な姿勢を示している...
...彼は細部にわたって克明な説明をしてくれた...
...克明に観察することで、新しい発見があるかもしれない...
...克明な心構えを持って取り組めば、仕事はスムーズに進む...
...馬喰町時代の椿岳の画は克明に師法を守って少しも疎(おろ)そかにしなかった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...克明に帽子を脱いでお辞儀をしたといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...いつも克明に小さな紙製の手帳につけてゐた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...克明に寫生して後世に殘したものは有難いと思ふ...
竹久夢二 「砂がき」
...背の高さと美男ぶりと『陽気な振る舞い』を克明に書いていますよ...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...しかもひとたびそれらすべての根據のうち最もすぐれたものを克明に考究し...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかもひとたびそれらすべての根拠のうち最もすぐれたものを克明に考究し...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...不折邸附近の行きづまり横町が克明に描かれ「不折」「浅井」両家の位置が記入されている...
寺田寅彦 「子規の追憶」
...指を一本ずつ克明にふいて手拭をかえす...
中勘助 「胆石」
...あとの隅(すみ)を克明(こくめい)に松脂(まつやに)で押える...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼自身が克明に書き残している...
野村胡堂 「胡堂百話」
...克明(こくめい)に名前を書き入れたのを見せながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんでも、その時の話に、おでんという女(ひと)は伝法(でんぽう)な毒婦じゃなくって、野暮(やぼ)な、克明な女だから、そういうふうに演(や)るっていったことだが――そうかも知れないね...
長谷川時雨 「市川九女八」
...建物を克明に調べながらつぶやいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ひとつひとつ克明にかなえていったら限(き)りがないが...
正岡容 「小説 圓朝」
...泣かせるところや、物凄いところは、せいぜい歌うような調子で朗読的にやってのけ、お手のものの笑わせるところだけ、克明に、念を入れてしゃべった...
正岡容 「寄席」
...ある村では克明に古い形を需(もと)め...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...露に濡れた葡萄の房が朝の空の中で克明な陰影を振りかざし...
横光利一 「妻」
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