...彼敢て人を容るゝこと光風の如き襟懐あるにあらず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...三十 「野性の呼び声」僕は前に光風会に出たゴオガンの「タイチの女」(?)を見た時...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...四郎の一言で今までの低気圧がたちまち雲散霧消して、光風霽月、かんらかんらと朗らかにうち笑つて別れてしまう...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...光風霽月の雅量は...
高山樗牛 「瀧口入道」
...光風霽月の襟度を示した点は...
辰野隆 「浜尾新先生」
...女の頬と旗と植物を撫でてゆくこの高台の光風だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...夕方、いたむ歯をいぢつてゐたら、ほろりとぬけた、そしていたみがぴたりととまつた、――光風霽月だ...
種田山頭火 「行乞記」
...植ゑ育つれば四方より光風和風吹き來り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...横井の胸襟(きょうきん)は光風の如く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...淡々たる光風霽月(こうふうせいげつ)の境地なのであろう...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...彼の心中は決して光風霽月じゃなかった...
平林初之輔 「謎の女」
...お互いの気持ちさえ光風霽月ならベッドが並んでたってかまわないじゃないこと? そう仰言(おっしゃ)ったじゃないの昨日(きのう)」龍之介は...
平林初之輔 「謎の女」
...もってその心事の光風霽月(せいげつ)に比すべきものあるを見るべきである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...何時も光風霽月(せいげつ)でその楽しみいうべからずです...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...著者の胸中はタダ光風霽月害毒の十六ヶ条我出版界のため...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...抽せんの日、光風会のN氏、記者のI氏と三人で、それを見るために勧銀本店へ足を向けた...
山之口貘 「宝くじ・その後」
...人間はもう光風霽月なのであらう...
吉川英治 「折々の記」
...光風霽月(こうふうせいげつ)を友とし...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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