...光来(おいで)なさいまし...
泉鏡花 「活人形」
...「やあ、汝(うぬ)は! と得三が、物狂わしく顧みれば、「光来(おいで)、光来...
泉鏡花 「活人形」
...ここまで光来と、小手にて招くに、得三は腰に付けたる短銃(ピストル)を発射(はなつ)間(ま)も焦躁(もどか)しく、手に取って投附くれば、ひらりとはずして遁出すを、遣らじものを...
泉鏡花 「活人形」
...不思議な御光来(おいで)で...
泉鏡花 「婦系図」
...当地ハ成田山新勝寺オヨビ三里塚ノ近クニ候エバ当地ニ御光来ノ節ハ御案内仕ル可ク候...
太宰治 「虚構の春」
...御光来の旨は留守番の老爺(ろうや)の知らせによって承知していたが...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...そのおとりこみのなかをわざわざご光来...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...十二時過ぎに御光来(ごこうらい)をお待ちすると伝えるように言いつけた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...その一枚一枚のすき間から御天道様(おてんとうさま)が御光来である...
夏目漱石 「倫敦消息」
...「今度御光来の節は久し振りにて晩餐でも供し度(たき)心得に御座候(そろ)...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この深夜に人間が案内も乞わず戸締(とじまり)を外(は)ずして御光来になるとすれば迷亭先生や鈴木君ではないに極(きま)っている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...拙宅まで御光来をねがわれますれば幸甚のいたりでございます...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...昨夜華光来趁我、臨行奪下一金磚、と歌いきって櫓(ろ)を放した...
正岡子規 「句合の月」
...此方(こちら)へ光来(いらっしゃ)いなと無理に誘い出す...
水野葉舟 「取り交ぜて」
...日光来りて葉緑を照徹(しょうてつ)すれば葉緑黄金を生ずるじゃ...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...空からの御光来については...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お側御用人の御光来だな...
山本周五郎 「落ち梅記」
...アタワルパ陛下の御光来を待つ...
和辻哲郎 「鎖国」
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