...同様に太陽もまたいつかは冷却して光を失うであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...殘月全く光を失うて繼橋(つぎはし)渡る人の俤が分明に見えるほど夜の明け渡つた頃は...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...その孫の光甫(こうほ)や甥(おい)の子光琳(こうりん)および乾山(けんざん)の立派な作もほとんど光を失うのである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...星――天上の星もこれに比べたならその光を失うであろうと思われた...
田山花袋 「少女病」
...彼が奇々怪々なる魔術をもって幻出したる武備の妖星は忽然(こつぜん)としてその光を失うやもとより論をまたざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...鏡の面(おもて)は巨人の息をまともに浴びたる如く光を失う...
夏目漱石 「薤露行」
...わが眼は夢見心地に光を失う時も――真昼の偽りが我から押し隔てていたもの...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
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