...先天的に骨格がやわであるとか...
梅崎春生 「狂い凧」
...先天的に血潮に宿っている精神とかいうものは変るものでない」「そうです...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...先天的にきまった性質は変えようと思っても変えることは出来ない...
高浜虚子 「俳句への道」
...歌人と俳人とではあるいは先天的に体質...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...子供は先天的に、胃腸の弱い父親の素質を受け継いでいるように思えた...
徳田秋声 「黴」
...吾々は先天的に之を説明し得なければならない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...先天的に明白なものである...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...不平がちな気質と先天的に秩序を好む心とをそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...先天的に怒るのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...神尾のはわざとあざ笑うわけではなく、本来、薩摩の陪臣としての西郷などを、眼中に置いていないのですから、先天的に、鼻の先であしらい得るように生れついているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...本来、そうまで下手に出るはずはなかろうに、先天的に、お角さんほどの女が、この人にだけは一目も二目も引け目を感ずるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...同じく先天的に柔に出来ている人とあるは...
新渡戸稲造 「自警録」
...かくて先天的に孤獨不運な私は...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...先天的に貴族主義の権力感情を持たないからである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...どうしても犯罪を犯すほかに人生の行き道がないという先天的に陰惨な運命を指し示されている犯罪者のアプリオリなのです...
久生十蘭 「ハムレット」
...一探偵小説を、一般の小説から、特にきりはなして、これを特殊の眼で見、特殊の批評の尺度をもってこれにのぞみ、あたかも、探偵小説が、先天的に、特殊の価値を約束されているように見做すのは、間違いであると私は考える...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...畫は先天的に人間の官能にあるもので本能に近い...
吉川英治 「折々の記」
...先天的に、狩猟の武勇を得意とする野性の民で、これの撫民(ぶみん)は容易ではない...
吉川英治 「平の将門」
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