...眼先の見える奴は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...今はわが生の余喘(よぜん)も先の見えるような気がしてならない...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...今何と言ひますか透して先の見える透織と云ふ綾織があります...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...いくらか目先の見える男が...
徳田秋声 「縮図」
...目先の見えるところもある――「御代官ニナッタラ五年ハ持ツマイカラ...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにぶん目先の見えるようなのは一人もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の言うことは先の見えるというよりは...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そこからすぐ向うに縁先の見える部屋から...
吉川英治 「新書太閤記」
...先の見える者、軽薄な者、直言忠告が容(い)れられない慷慨(こうがい)者、などは、さッさとこの周囲から去って行く...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索