...怎したものか先に駈けて行く子供等に追つかうとしなかつた...
石川啄木 「二筋の血」
...一番先に塀を下りた...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...結婚申し込む先に身元調べるに違いないよって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...爪先に血が浸み出した様子ですが...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...あんな若いのを引入れてるとは思はなかつたよ」「店先に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二八月廿日は千束神社のまつりとて、山車(だし)屋臺に町々の見得をはりて土手をのぼりて廓内(なか)までも入込まんづ勢ひ、若者が氣組み思ひやるべし、聞かぢりに子供とて由斷のなりがたき此あたりのなれば、そろひの裕衣(ゆかた)は言はでものこと、銘々に申合せて生意氣のありたけ、聞かば膽もつぶれぬべし、横町組と自らゆるしたる亂暴の子供大將に頭(かしら)の長とて歳も十六、仁和賀の金棒に親父の代理をつとめしより氣位ゑらく成りて、帶は腰の先に、返事は鼻の先にていふ物と定め、にくらしき風俗、あれが頭の子でなくばと鳶人足が女房の蔭口に聞えぬ、心一ぱいに我がまゝを徹(とほ)して身に合はぬ巾をも廣げしが、表町に田中屋の正太郎とて歳は我れに三つ劣れど、家に金あり身に愛嬌あれば人も憎くまぬ當の敵(かたき)あり、我れは私立の學校へ通ひしを、先方(さき)は公立なりとて同じ唱歌も本家のやうな顏をしおる、去年(こぞ)も一昨年も先方には大人の末社がつきて、まつりの趣向も我れよりは花を咲かせ、喧嘩に手出しのなりがたき仕組みも有りき、今年又もや負けにならば、誰れだと思ふ横町の長吉だぞと平常(つね)の力だては空いばりとけなされて、弁天ぼりに水およぎの折も我が組に成る人は多かるまじ、力を言はゞ我が方がつよけれど、田中屋が柔和(おとなし)ぶりにごまかされて、一つは學問が出來おるを恐れ、我が横町組の太郎吉、三五郎など、内々は彼方がたに成たるも口惜し、まつりは明後日、いよ/\我が方が負け色と見えたらば、破れかぶれに暴れて暴れて、正太郎が面に疵一つ、我れも片眼片足なきものと思へば爲やすし、加擔人(かたうど)は車屋の丑に元結よりの文(ぶん)、手遊屋(おもちやゝ)の彌助などあらば引けは取るまじ、おゝ夫よりは彼(か)の人の事彼(あ)の人の事、藤本のならば宜き智惠も貸してくれんと、十八日の暮れちかく、物いへば眼口にうるさき蚊を拂ひて竹村しげき龍華寺の庭先から信如が部屋へのそりのそりと、信さん居るかと顏を出しぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...俥夫の提灯(ちょうちん)を先に...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...ユリは可笑しいでしょう? 余り詩集が目先にちらついてちらついて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...折衷派は人を主とし、事を客とし、事を先にし、人を後にす...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...槍の穂先にかけなければ一銭の金も一口の食もえられない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だけど第一の階段を昇ってしまうと間もなく、一番先に立って、妾の足を抱えていた男が、変な声でヒョックリと唸(うな)り出したの...
夢野久作 「支那米の袋」
...終戰後、鹽が買へると、まつ先に、梅干を漬けさせた...
吉川英治 「折々の記」
...十八ヵ国の諸侯を糾合(きゅうごう)した曹操自身からまっ先に...
吉川英治 「三国志」
...さきに袁譚の使いとして、曹操のところに止まっていた辛毘(しんび)は、袁尚の捨てて行った衣服、印綬、旗幟などを、槍の先にあげて、「城中の人々よ、無益な抗戦はやめて、はやく降伏し給え」と、陣前に立ってすすめた...
吉川英治 「三国志」
...こうして、おたがいに槍の両端を握りあってゆけば、流されることはありません」龍太郎(りゅうたろう)は山なれているので、先にかるがると、岩石へとびうつった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...呉学人を先にして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この弦之丞より先に死んではならぬ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...駕屋の爪先に何かカラリと蹴られた音があったので眼をさまして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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